潤雅 塩さんは、ずっとフリーランスで働いてきたけど、37年前だとフリーランスの人でも「子育ては母がやるもの」「子育ては妻の領域」みたいなイメージを抱いてたんですよ。こつぶちゃんが生まれても「ああ、子供を持つのは2回目か」ぐらいのイメージだったんですよ。それが子育てに関する、私と塩さんのジェネレーションギャップですかね。
ーー今回は37年ぶりの育児ではなく、初めての育児みたいなものだと。
潤雅 だから、逆に楽しくて仕方がないみたい。私に「こんなことあんねん」って、発見したことや気づいたことを教えてくれるし。楽しさや驚きがあるから、意外となんでもできちゃうみたいで。
最近になって断乳もしたので、塩さんにこつぶちゃんを任せてちょっと外に出ることもできるようになって。そうなると、塩さんとこつぶちゃんだけの濃い時間もできるから、こつぶも懐きますよね。「ダディ、ダディ」って言って懐いていて、私よりも塩さんのことがメッチャ好きやからね(笑)。
「おじいさんですか?」って…
ーーいまは保育園の送り迎えとか、お父さんが普通にしていますよね。共働きが多いなどの背景もあるでしょうけど、僕らが子供の頃とは明らかに子育ての風景が違います。
潤雅 みんなで子育てするのが当たり前やけど、そうじゃない時代に子供をもうけた塩さんからすると、目からウロコみたいなことが多いみたいですね。子育て支援の一環で、保育園に入る前の子たちを遊びに行かせられる場所があるんですよ。そういうところがあることに塩さんは驚いていたし、逆にほかのお母さん、お父さんは、塩さんを見て「えっ?」みたいな。
裕 おじいさんだから。
潤雅 「おじいさんかな?」「あれ、なんか違うっぽい。どういう関係なのかな?」「こつぶちゃんのパパ……あ、そうなんや……」って反応になりますね。保育園の見学でも、そんな感じで。
ーー夫婦でいると父と娘、親子3人でいると父と娘と孫に見られる。
潤雅 みんな「うん?」となって「年の差夫婦なんですけどね」って説明から始まるんですけど、見学に行った保育園の先生は「そんなん全然。子供が幸せやったら、なんでもいいですよね」みたいに言ってくれて。
裕 実際、何回か言われたことありますからね。「おじいさんですか?」って。
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