2人一緒に終活してる
ーー裕さんの年齢を考えると。
潤雅 塩さんには「死んだらどうしてほいかっていうのは、全部書き出しておいてや」とは言ってあるんですけど。そういうのやっておくのって絶対大事やと思うし、私もちゃんとしておきたい性格やから。それで「飾る写真はコレでいい」とか、ベタなところからやっているんですけど。でも、私が先に死ぬかもしれへん。
これって、こつぶを塩さんに預けて外に出てたときに思ったんですよ。塩さんがでけへんことが意外にあったんです。いつも私がこつぶのごはんを作ってるから、こつぶがなにを食べるのか食べないのか、塩さんはわからないんですよ。で、「いま、私が死んだら塩さんにやってもらわないといけないから、こつぶに関することを逐一残していかないとな」と、ハッとさせられて。
ごはんのことなんて毎日のことやし、やっぱり命につながるから、「最近はこういうのをあげてるから、食べさせるときは、ちゃんと皮むいてな」とかしっかり言うようになったりとか。こういうのも終活かなって。いつ、どっちがどうなるかわからへんので、2人一緒に終活してるって感じ。
YouTubeでの発信はあくまでも自然体で
ーー『コアライオン年の差Life』というYouTubeチャンネルを運営しているわけですが、おふたりと同じような年齢差カップルや子供を持っている年齢差夫婦の駆け込み寺になるようなチャンネルにしたいといった思いは。
潤雅 年齢差のことやこつぶのことにもっともっとフォーカスして、見てもらえるように凝りまくれば、登録者も視聴者さんも増えるとは思うんですけど。でも、そうやって押し出しを強くしたり、画面に向かって話すようなスタイルってのが、私たちとしてはあんまり好きでなくて。自然体でさらせるところはさらして、こんなふうに暮らしてるよっていうのが伝わればいいかなって。
体外受精のことなんかは、YouTubeよりもこうした取材で詳しく話せていければいいと考えていたんですけど、「その年齢差で体外受精してどうでしたか?」という声はほんとにすごく多いんですよ。
実際、私らも「クリニックで前例がない」って言われてきたので、そういうのをもっと発信していくべきかなとは思うんですけど、あくまで私たち夫婦間のYouTubeっていうのがあるので、そこはブレたらあかんなと。
ーーミュージシャンとして活動するおふたりの姿を見ているこつぶちゃんは、音楽に興味がわいているようですか。
潤雅 なんか、慣れすぎちゃっていて。外で誰かがピアノを弾いてて、人がワーッと群がっていても、こつぶは絶対に行かないです。
裕 このまえ、久しぶりに夫婦でライブに出たんです。「ちょっと見ておいてもらえますか」って、客席にいたユナの母親にこつぶを預けたんですけど、すぐさま爆睡してました(笑)。
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