裕 断乳が終わって、ふたりで飲めるようになってからはだいぶ違いますね。
潤雅 それ、一番大きいな。夫婦の唯一の趣味が、飲み歩きやったんで。まだまだ全然手は掛かるけども、断乳していろいろと手が離れていくにつれて、こつぶが寝たあとに2人でゆっくり晩酌とかするようになって。そんな余裕は出てきたね。
ーー余裕が出てきたのは、娘さんが1歳くらいの頃ですか。
潤雅 そう、1歳ですね。1歳になったら、その1週間後に断乳するって決めてたので。
ーー「1週間後に断乳するって決めてた」のはどうしてですか?
潤雅 それは2人目がほしくて。授乳してると、排卵しないようにするホルモンが出るんですよ。なんで、おっぱいをあげてると妊娠しにくくなるんですね。で、2人目がほしかったので、1歳になったら断乳しようって。
2人目をめぐる夫婦の攻防
ーー2人目。
潤雅 それが、最近の夫婦ゲンカの要因なんですけど。やっぱり、凍結した卵があるので。受精卵を凍結させてるだけでも、お金がかかるんですよ。
そのお金を払うだけやったら、早く移植にトライしていけたらなって。卵をお腹の中に返したいからこその断乳だったんで。
ーー裕さん的に、第2子というのはどうなんですか。
裕 ただでさえワチャワチャになっているのに、いろんな負担が増えていくというのは、なかなか見てられへんぞと。
潤雅 もう、すごいですよ。なにかにつけて「こつぶがもっと言葉で意思疎通できるようになるまで待とう」とか「こつぶが1歳半にもならないのに、2人目は早いんじゃないかな」とか言うんですよ。あと、塩さんには3歳年上のお兄さんがいるんですよ。それで「3歳差くらいがいいんじゃないか」とも言い出して。私のほうは弟と2歳違ったので、それぐらいの年齢差で2人目を産めたらいいなと思うんですよ。
でも、時間的な焦りがあるんですよね。やっぱり、私も塩さんもどんどん老いていくので。もう一度出産を乗り越えるなら、どうしたって1日でも若いほうがいいよねって。といいつつも、こつぶが可愛すぎて、「もうちょっと、こつぶの成長を見てからでも2人目はいいんちゃうか」って話してますね。
元パートナーとの娘さんとこつぶちゃん
ーー裕さんの元パートナーとの娘さんは、こつぶちゃんと対面を。
裕 会ってるのは会ってるんですけど、べつにベッタリと仲良くしてるわけじゃないので。
潤雅 チラッと会うぐらい。
裕 僕は離婚や結婚のときは、前の娘には相談してるので。それで、こつぶが産まれたことも伝えていて。自分ももう独立してるし、お父さんはお父さんで自由やからと言ってくれてはいます。
できれば、しょっちゅう顔を見てもらいたいとは思いますけどね。36歳差の妹になるわけですから。でも、それにはやっぱり時間がかかるとも思いますけど。
ーー裕さんのお母さんは健在とのことでしたが、こつぶちゃんとは。
裕 母親のところへは、何回か連れて行ってます。いま94歳なんですけど、ちょっと認知症が入っていて、再婚してからの子供だとわかっているかどうかは、怪しいんですけども。でも、会うたびに「また大きくなった」と喜んでくれて。ちっちゃい子が好きみたいで、嬉しそうにしていますね。このあいだも連れて行ったんですけど、やっぱり子供がいると場が和むんです。
保育園への入所が難しいフリーランサー
ーーこつぶちゃんは、保育園に預けているのですか。
裕 これがまた大変なんですよ。
潤雅 保育園に入れるための点数が、すごく低くて。私たちがフリーランスとフリーランスなので、「家で全然見られるよね」っていう見方をされるんですよね。私たちの主な活動ってYouTubeだから、最低でも週に2回は配信したいけど、子供の面倒を見てたら作業できないじゃないですか。でも、YouTubeの実績を上げないと点数にならないって言われて。その実績を上げるために、預けようとしてるのに。
そういう悪循環にハマってしまって。一時保育に入れるお金もないし。
裕 「とにかく就労証明を出してください」とか言われるけど、出してもフリーランスだと厳しいんですよ。これから収入を上げて子育てに役立てようとする時に、「こんな働きぶりじゃダメ」みたいにされちゃうとね。
ーーでは、こつぶちゃんはどうされているのですか。
潤雅 私がずっと家で見ていて、寝た後に動画の編集や仕事をしてます。保育園の途中入所もできるので希望を出してますけど、すべて「空きがあればお知らせします」って返ってくる状態ですね。認可外保育園に通わせていることで点数になるんですけど、ちょっと認可外は私たちでは手が出せない料金なので。なんとか、来年4月には入れたいんですけど。
Uber Eatsの配達員をやってる方たちも、保育園の点数に関しては大変みたいです。区役所で見せてもらったマニュアルだと、YouTuberとUber Eatsの配達員は同じ枠に入ってるんですよ。