応募条件は一切なし。アーティストのちゃんみな(26)が、ラッパーで音楽事務所「BMSG」代表のSKY-HI(38)から全権委任を受けて始まったガールズグループオーディション『No No Girls』(ノーノーガールズ=通称・ノノガ)。1月11日、最終審査がKアリーナ横浜で行われ、きょう12日の配信をもってデビューメンバーが公表されます。

ちゃんみな(26)(『NG』/NO LABEL MUSIC)

 サバイバルオーディション番組、通称“サバ番”では、参加者たちがまさに「生き残り」をかけた戦いを繰り広げるわけで、その人間模様にドキドキハラハラしたり、推しを見つけて応援したり、そんな推しを落とした運営を批判したり、視聴者をある種の関係者として機能させることで、プロジェクトはさらなる盛り上がりを見せます。

 しかし一方で「選ぶ側」「選ばれる側」という明確な権力構造に少々げんなりしたり、「夢」の対価として若者が必要以上に追い詰められていく様にいい知れぬ罪悪感をおぼえたり、世間の果てしなきルッキズムへの欲望に打ちのめされたりするのも事実。

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 そこに登場したのが、“練馬のビヨンセ”ことちゃんみなでした。オーディション開催に伴い、ちゃんみなはこう宣言します。

「NOって言われてきた人たちを救いたい」

『No No Girls』Xより

全上司に伝えたい、Z世代の心を動かすちゃんみなの「言葉」

 この一言に、日々NOを突きつけられてきた多くの人々が沸きました。『No No Girls』はオーディション番組ですが、ちゃんみなから飛び出す「名言」が、参加者はもちろん視聴者までをも励ます、あの日悩み苦しんでいた自分自身をもう一度「育て直す」ような不思議な効果まである。

 今回は最終審査までの間にちゃんみなが発した「名言」を3つのポイントをふまえプレイバック。子どもとの関係に悩む親御さん、部下にそっぽむかれがちな上司の皆さんに伝えたい、今若者にかけるべき言葉は、ちゃんみなに聞け。

東京都練馬区出身のちゃんみな。日本語、英語、韓国語を巧みに操り、世界各国にファンをもつ(『No No Girls Ep.05』-「BMSG」YouTubeより)

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 今まで19回のオーディションを受けて18回落ちてきたと語るちゃんみな。彼女は、「みんなの気持ちが痛いほどわかります」と、とにかく参加者たちに寄り添おうとします。