レコーディングで参加者がセクシーな歌いっぷりを披露すれば「男性陣~耳塞いでくだすぁ~い」、参加者自ら演出する課題で秀逸なコレオ(振り付け)があれば「振り付けだれやったの? マジ? 天才いるやん」……etc。ちゃんみなの「ほめ」には、参加者一人一人と向き合っている故の「体温」を感じるのです。
言ってないでしょうか。90点の答案を持って帰ってきた子どもに「なぜ100点取れなかったのか、考えてみようね」的な発言。無言仏頂面で「ママがなんで機嫌悪いか察しろ」オーラ振り撒いてませんか。思い出しましょう、私90点すらとれたことないだろ!
ちゃんみなが提示する「3つのNO」
ちゃんみなは『No No Girls』の真髄を「3つのNO」として提示します。
「NO FAKE 本物であれ」
「NO LAZE 誰よりも一生懸命であれ」
「NO HATE 自分に中指を立てるな」
自分を偽らずに表現すること、自分と向き合い自分自身を理解すること、そしてそんな自分を認めてあげること。ちゃんみなが参加者に向けて発する言葉は、この「自己表現」「自己理解」「自己肯定」に関するものがほとんど。
時には厳しい言葉も投げかける
もちろん厳しい言葉もたくさんありました。
「その自信のなさがめちゃくちゃ足を引っ張ってる。ほんとは強いはずなの、もっと強くなれるはずなの。一個一個踏んだ自分の足跡をちゃんと見返してみてください」
「いい加減にしろ。自信のない感じはもうここまでだよ」
これまで“NO”をつきつけられてきた参加者たちにとって、一番の壁は「自分と向き合い、自分を愛する」こと。ちゃんみなは根気強く、「がんばってきた過去の自分に中指を立てるな」と説くのです。と同時に、自分の個性を世の中に認めてもらうには、「ありのまま」でいいなんてことはないとも言います。