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「自由なことをするためには型にはまらなきゃいけないことがあるの。やりたくないこともやらなきゃいけない。/私たちみたいな人間は、最終的に自由をとるんだったら、自分の表現をとるんだったら、死ぬほど頑張ってズバ抜けなければ認めてもらえない」

「人間AMI*をスキルが上回ってこなかった。/あんたはNo No Girlsじゃないよ、Yes Yes Girlsだよって思うわけ。/今回はここまでだけど、いつかその自分の大きすぎる魅力を越せるスキルをもって開花するって信じてる」
*オーディション参加者

 ここにアーティストちゃんみなの「厳しさ」があるのです。

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渋谷駅構内に貼られた告知ポスター(『No No Girls』のXより)

合格者より落選者に時間を割いて語りかける

 ちゃんみなは合格者よりむしろ落選者に時間を割いて語りかけます。なぜここで落ちてしまうのかを説明することに重きを置く。そこに、NOを突きつけられてきた人を救うためのオーディションでNOを言わねばならない矛盾を、ちゃんみな自身が背負おうとする覚悟を感じます。

「どんな形でも絶対に咲くの、その花って」

「みんなも私と同じだと思ってほしい」

「私はこれからも力を貸したい。やっぱり私たちは音楽でつながってるから」

 ここで終わらないよというちゃんみなの言葉に、落選者たちは新たな希望を見出してスタジオを去るのです。

「誰も諦めません私は。誰も諦めない」

最終審査まで進めなかった参加者たちを集め、最終審査を行うKアリーナの舞台は全員でパフォーマンスをすることを発表。「誰も諦めません私は」と声をかけるちゃんみな(『No No Girls』のXより)

最も心打たれたのは……

 全中年、全親、全上司に伝えたい、ちゃんみなの名言。しかし私が最も心打たれたのは、フレーズではありませんでした。

 ちゃんみなとSKY-HI社長、すぐ差し入れする。体型を絞ることへの圧が強くなりがちな業界で、こんなにみんなおいしそうにパクパク食べてるオーディション番組見たことない。

 言ってないでしょうか。ただ自分が飲みたいからって「おい、たまにはぱーっと飲みにでもいくか?」的発言。若者が欲してるのは飲み会で聞くあなたの長い自慢話ではない。若者が欲してるのはピザと寿司の差し入れです。

ピザを差し入れするちゃんみな(『No No Girls Ep.08』-「BMSG」YouTubeより)

「美人」(作詞:ちゃんみな・作曲:ちゃんみな、Ryosuke“Dr.R”Sakai)