「日本は変態が多いから危ない」納得できない理由で日本行きを反対され、母親と大喧嘩
――なぜ受験直前に反対を?
Yuna 「日本は変態が多いから危ない」「あなたが行きたい大学のある場所は田舎だから」「そもそも一人暮らしなんてあなたにできるわけない」とか、到底納得できないような理由で反対されたんです。
――お母さまが「日本の大学とかいいんじゃない」と言い出したのに。
Yuna 母の本心はわかりません。きっと深く考えずに、その場の思いつきで「日本の大学はどう?」と提案しただけだったのだと思います。
実際には、母子家庭で海外の大学に送り出す経済的な余裕はないし、ハワイに1人で残されるのも嫌だったのかなって。
私なりに必死に反論したのですが、何を言っても否定されるばかり。それで喧嘩になって、家の中で無視されるようになったんです。3か月くらい口を聞いてくれないこともありました。
――3か月は長いですね。
Yuna 家の中が息苦しくて、そのストレスのせいか体調を崩してしまって。結局、体調を優先してハワイ大学に進学することにしました。進学先を母に伝えたら、満面の笑みで「よかったじゃん」と言われて……。
「自分の思い通りになって喜んでいるんだ」と思ったら、心がすごい勢いで冷たくなっていくのを感じました。
その後、母に対して複雑な気持ちを抱えながらも一定の距離を取って同居していたのですが、20歳の頃に大喧嘩をして、それがきっかけで自宅を出ました。
「キレた母が私に殴りかかろうとしてきて」反射的に母を殴ってしまう
――なぜ大喧嘩をしたのですか。
Yuna きっかけは、本当に些細なことでした。私がプレゼントでいただいた腕時計を自宅のテーブルに置いていたら、母がそのすぐとなりに、アイスコーヒーの入ったコップを置いたんです。そしたら、結露で水たまりができて、時計がびしょびしょに濡れてしまって。
そのときの私は母への鬱憤が溜まりに溜まっていたから、勢いに任せて母を責め立てたら、キレた母が私に殴りかかろうとしてきて。反射的に、母に手を上げてしまったんです。
――殴られそうになって、逆に殴ってしまった。
Yuna 「親に手を出すとは何事だ!」と怒り狂った母は、部屋にあった私の荷物を全部引きずり出して、「今すぐ出ていけ」と言ってきました。
さらに、親戚中に電話をかけて「私とYunaは親子の縁を切る。これからYunaを追い出すけど、Yunaを助けたやつとも縁を切るから」と脅して回ったんです。
母も帰る場所も一気に失って、さすがにしばらくはショックでしたね。

