「納得できない」というファンも…
SexyZoneとしてデビューした当時からグループを応援してきたファンのAさんは、メンバーの増員を受け入れられませんでした。『タイプロ』を「絶対観ない」と決めて、事実、2月まで一度も配信を観たことはなかったと言います。けれど、ここへ来て一気にすべてのエピソードを鑑賞し、今は「発表を楽しみにしている」と目を輝かせていました。
一体何が、彼女に心境の変化をもたらしたのでしょうか。
「メンバーが減ってしまったのは残念ですが、減員したまま活動を続けているグループはたくさんあるし、timeleszにもそのままでいてほしいと思っていました。他の事務所のアイドルにも興味はないし、ましてや一般人が入るなんて……。だから、ファン仲間が『タイプロ』の話をしても、“私は納得できないから”という姿勢を貫いていました」
Aさんは、「初期の審査でふざけた態度の候補者がいると聞き、より気持ちが硬化した」と振り返ります。2次審査では、応募書類に書いたtimeleszの綴りに誤りがある方や、歌詞が飛んでしまった候補生がいました。菊池風磨さんの「歌詞忘れているようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」という言葉は大きな話題となり、“菊池風磨構文”として『タイプロ』視聴者以外にも広まりました。
周囲の感想に抱いた複雑な思い
「ほら見たことか! 一般人なんて入れようとするからだよ、と不快に思いましたし、『やっぱり3人のままでいます』と宣言して、中断してもいいと思っていました。
でも、次第に『あの候補者はいいよね』というような声をあちこちで聞くようになって。私と同じくらいファン歴の長い人も夢中になって観ていると知って、なんだか落ち着かない気持ちになりました」
視聴の決定打は、ファン以外の反応でした。
「まったくtimeleszに興味のなかった職場の同僚たちが、『昨日の配信観た? あの子がさ……』とか、『彼と彼は絶対timeleszを底上げしてくれる』とか話すのを聞いて、もう観ないでいるのは限界かなと思いました。Sexy Zone時代もよく知らない人たちにしたり顔で話されるのは、嫌だったんです」

