まるで「結婚してやる」と言わんばかりの上から目線の告白。A子さんは戸惑い、「NO」という返事をしたが、深谷はA子さんの反応が信じられず、その後も付きまとった。

 A子さんは「これ以上勘違いされたらマズイ」と深谷を避け、別の同僚男性と親しく話すなどして、深谷を遠ざけようとした。ところが、深谷はますます嫉妬の感情を募らせ、A子さんに冷たくされるたび、何らかの方法で復讐しなければ気が済まない心境に陥った。

フラレた腹いせに彼女の靴に猛毒を…

 そこで彼女がいつも出勤すると、ブーツから仕事用の靴に履き替えていることに着目。仕事が終わる直前、深谷は仕事で使うフッ化水素酸を注射器で吸い取り、こっそり彼女のブーツの右足の奥に吹きかけておいた。

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写真はイメージ ©getty

 その日の仕事が終わり、A子さんは何も知らずブーツを履いて帰宅した。「足の先が濡れているな」ということは感じていたが、猛毒が塗ってあるとは思わず、途中で足がかゆくなり、近くの病院で診てもらった。だが、家に帰ってから耐え難い激痛に変わり、再び病院に駆け込んだが、原因が分からず、翌日には紹介状を書いてもらって専門病院に入院することになった。

「右足の指先が壊死しています。これ以上広がるとマズイ。その部分を切除する手術をしましょう」

次の記事に続く 《懲役7年》「告白がうまくいかず、自分がみじめになった」自分を振った女性の靴に毒物を噴射→“両足の指をすべて失う”事態に…残酷すぎる復讐に手を出した40歳男の末路(2013年の事件)

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