「週刊文春」で「リーチ・ツモ・ドラ1」を連載中のサイバー藤田晋社長(51)。誌面で「イケてる経営者」と評していたのが、タイミー小川嶺代表(27)だ。「あれも正直に言っていいんだよ」「はい(笑)」。2人が明かした経営の神髄とは――。
小川 いつか対談したいなと思っていたのですが、その場が「文春」になるとは(笑)。
藤田 ハハハ。まさかね。
――今日は、小誌で連載中のサイバーエージェント・藤田晋社長と、サイバーエージェントのファンドから出資を受け、昨年7月に上場したばかりのタイミー・小川嶺代表にお越し頂きました。まずはお二人の出会いからお聞かせ願えますか。
藤田 元々2018年にサイバーエージェントとして、若手起業家を応援する“藤田ファンド”というのを始めたんです。うちの会社にもVC(ベンチャーキャピタル)部門があったけど、自分の目で見たほうが良い投資先が見つかるんじゃないかと、イケてる起業家を集めて飲み会をやったんですね。仰々しくならないようカジュアルに、飲みながら話そうということで。確か、串カツだったかな?
小川 渋谷の「串カツ田中」でした。タイミーのサービス開始(18年8月)からは、まだ2、3カ月後くらいで。若手起業家が15人くらいいましたね。
メガハイボールを片手に
藤田 「投資の会です」とか言うと身構えられるので気軽な会と油断させて、気になる若者を集めたんです。鈴木おさむさん(昨年放送作家を引退後、エンジェル投資家に)にも来てもらって。
小川 メガハイボールを片手に話す感じでした。ただ、憧れの藤田さんに会えるものだから、お酒を飲んでも味がしないというか。幾つかの卓を藤田さんが移動して、こちらが1分くらい話すとコメントを言って下さる。でも、刺さっているのか刺さっていないのか分からないような感じで……。僕は藤田さんが回ってくる最後の卓でした。結構酔っていらっしゃいましたよね。
藤田 僕も、かなりメガハイボールを飲んじゃっていたから(笑)。