――一方、「女の子らしくない」ということで、最初はおりんりんさんがボディビルダーになることをご家族から反対されたそうで。
おりんりん 「そんなことしたらモテへんし、お嫁に行けへんで」みたいな。でも、私の体が変わるにつれてこれはもう言う事聞かないな、ってわかったみたいで、今となっては家族皆が「やるんやったらとことんやれ」って応援してくれています。
パートナーは同業者「同じ生活をできる人の方がやっぱり楽」
――今、おりんりんさんには同じくボディビルダーのパートナーがいるということですが、同業者同士の恋愛が多い?
おりんりん 多いですね。出会いの場がジムだったりしますし、あとはトレーニングって筋トレするだけじゃなくて、食事の問題も関わってきますから、同じ生活をできる人の方がやっぱり楽やとは思いますね。
――筋トレを始めてから好きな人のタイプも変わった?
おりんりん 自分より筋量がある方だとやっぱりうれしいですよね。最初はそんなこと思ってもなかったんですけど、自分の体が変わってくると見る対象もどんどんデカくなってきて。
だから、歴代の彼氏がどんどんマトリョーシカみたいにでかくなってきてます(笑)。
――白米と鶏肉中心の食事をお弁当として持ち歩いているということで、デートでも外食はあまりしない?
おりんりん 今の彼とは外食したことがなくて、いつも時間になったら公園でお弁当広げて一緒に食べてます(笑)。外食は年に1、2回するかどうかですね。
知り合いのボディビルダーが彼女とのデートでイタリアンレストランに行った時、ほんまに食べれるものがないから、「パスタをソースなしで300グラム茹でてください」って言った話を聞いたんですけど、それならデート行かへんとじっとしとけって思いました(笑)。そんなんされたら女の子も嫌じゃないですか。
食費だけではない「女性はめっちゃお金がかかります」
――トレーニングにストイックになると付き合いも大変になる?
おりんりん 友だちの結婚式に「弁当持ち込んでいい?」って聞く人もいますけど、私は1日くらいええやん、ってタイプです。ましてお祝いの席ですし、逆にそんなんも調整できへんようなトレーニングするなよって思います。
――自炊が多いということですが、食費も大変では?
おりんりん 毎回自炊だし、食べてるものは質素やからお金もかからないでしょうって言われるんですけど、意外とかかるんですよ。卵とか野菜とか。
――たんぱく質は高くつきますよね。
おりんりん なんで皆、鶏の胸肉を食べるかというと、低コストで手っ取り早くたんぱく質が摂れるからなんですよね。私だって、できることなら魚とか牛とか食べたいですけど、1日6回もご飯を食べるとなると、毎回それではお金が足りないですから。
お金で言うと、ボディビルの場合、女性はめっちゃお金がかかります。大会で着るビキニもオーダーメイドなんですよ。
――キラキラしたゴージャスなビキニですよね。
おりんりん あれ、ちゃんとオーダーしたらビキニ1着、大体15~16万するんです。方や、男性はブーメランパンツ一丁で出られるので、5000~6000円で済むという。
私の場合、東京の大会だと遠征費もあるので、1大会で50~60万円は飛ぶんじゃないかな。