植田は勝手なことを言って、B子さんの陰部に唾を塗りつけ、自分のズボンを下げ、いきなり下半身を押し付けた。
「いやぁっ!」
周囲に人がいなかったとはいえ、走行中のボックス席で強姦されるなど、B子さんからしたら気が狂いそうなほどショッキングな出来事だった。
だが、普通電車の1区間など短すぎて、植田は射精できなかった。
植田はB子さんと一緒に電車を降りて、トイレに連れ込もうとしたが、B子さんに逃げられてしまったため、欲求不満のまま、元の駅に引き返すことになった。
2度目の強姦を敢行
その帰りの車内で女子大生のC子さん(20)を見つけ、植田は再び強姦しようと企み、電車を降りる際に「足が当たった」と因縁をつけ、「騒いだら殺すぞ!」と脅し、下車した駅の男子トイレに連れ込んだ。
「何するんですか?」
「何するか、分からねえのか。体で償え。そしたら許してやるよ」
植田は同様に下半身を裸にして、便座の上で開脚させ、正常位で交わった。C子さんは信じられない鬼畜な犯行に青ざめた。
だが、植田は構うことなく、排尿でもするかのような感覚で射精した。C子さんは事件後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、電車に乗ることも駅に行くこともできなくなってしまった。
こんな常軌を逸した凶悪な男が逮捕されたのはささいなことだった。内妻や知人と行った飲食店で「通しが遅い」と言いがかりをつけ、店長に頭突きして全治7日間のケガを負わせたことから、警察に傷害の現行犯で逮捕されたのだ。
余罪の取り調べで3件の強姦事件が発覚。植田の事件が報じられると、世間は「まるでにっかつロマンポルノみたいだ」と騒然となった。