参加者を値踏みするかのように目を光らせ…

「ハワイには実際にいらっしゃったことはありますか」

――「そうですね。過去に◯度ほど訪れました」

「宿泊はどこでしたか」

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――「えーっと……◯◯ホテルでした」

 ハワイを頻繁に訪ねているか、高級ホテルに宿泊できるのか、参加者を値踏みするかのように、担当者は目を光らせていたという。ラグジュアリーホテルに泊まっていたことが奏功したのか、担当者は回答に頷くと、「じゃあちょっとスライド画面をお見せしますね」と告げ参加者のPCと画面を共有しはじめた。

 そこに映ったのは、遠くにビーチを望む丘に立つ大谷の姿だった――。 

大谷夫妻が登場するプレゼン資料(参加者提供)

 担当者は地図を指しながら言葉を継いだ。

「これが、大谷選手が一番最初にいらしたときの写真なんです。マウナケア山の方ですね。大谷選手のリゾートはビーチ側にあるんですね」

 広大なリゾート内にはいくつかの開発地がある。無関係の別荘地の説明の最中でも大谷の別荘との距離感について抜かりなく説明が挟まれる。

「大谷選手のリゾートのすぐ隣にも別のもう少し小さくてお安い土地があるんです。こちらが大谷選手のいらっしゃる土地なんですけど、ここであれば大谷選手と同じコミュニティではないけど、すぐ近くで、だけど土地のサイズは少しコンパクトなので、もう少しリーズナブルなお値段で邸宅を建設できます」

大谷夫妻が登場するプレゼン資料(参加者提供)

「こちらのお安い地区でも大谷選手を見かけることがあるんでしょうか?」参加者は思わず聞いたという。するとすかさずこんな切り返しが。

「同じリゾート内なのでもしかしたら会えるかもしれないですよね。こちらのアメニティセンターですが、大谷選手のコミュニティも同じセンターを使うことができるんです」

 さらには、「オアフ島だと短期での物件貸出は禁止されているのですが、こちらのリゾートは長期でも短期でも自由に貸出をすることができるんですね。オフシーズンは人に貸し出して利益を得ることもできますよ」と投資物件としての側面も強調。

 以前「週刊文春」は、大谷がこの物件を「投資用にどうか」と侍ジャパンのメンバーに勧めていたことを報じている。購入者には大谷同様「冬用の住居」と「投資用物件」の二刀流を推奨するようだ。