野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!

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[はじめに]
2024年、歴史的低迷がライオンズを襲う! 不振の打線、球団史上最速自力優勝消滅、松井監督退任。そんな時代もあったねと、いつか話せる日が来ると信じ、文春野球学校ライオンズチームは今日も書く。だって相獅相愛だもの。昨季を経て、更に面構えが逞しくなったメンバー達。偏愛と情熱溢れる名鑑をお楽しみください!
(ライオンズ執筆チーム監督:ばりばりお)

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【監督】

74  西口文也  (にしぐち ふみや)  1972年9月26日生まれ
今季より就任
引退から10年、このときを待っていた。完全試合未遂1回、ノーノー未遂2回、日本シリーズ未勝利といった現役時代の伏線は監督として日本一になることで回収されると信じてる。想いをひとつに応援したい。勝って! (一宮)

「自然体」著・西口文也 撮影:一宮/文春野球学校

【投手】

11  上田 大河  (うえだ たいが)  2001年11月15日生まれ
1年目の昨季は座右の銘どおり中継ぎも先発も「臨機応変」な活躍。今季は新人王を狙う。ファン感では華麗なマジックを披露し、優勝マジックを見せると宣言。見せるだけでなく最後はゼロにして(消しちゃダメ)。 (一宮)

12  渡邉 勇太朗  (わたなべ ゆうたろう)  2000年9月21日生まれ
ずっとネクストブレイク候補から、昨季は一時期ローテーションを担うところまで成長。援護率1.78で勝利数伸びず、終盤は打球直撃で骨折と、持ってない感があるが、これは今季大ブレイク前の助走期間と考えよう。 (一宮)

13  髙橋 光成  (たかはし こうな)  1997年2月3日生まれ
昨季は誰も予想できなかった0勝という辛い記録。今年はキャンプで井端監督からも日本代表に呼びたいと言ってもらえた自主トレ特訓の成果に期待。バルクアップした体を引き締めた効果と共に注目したい。今年は頼む! (もう)

15  與座 海人  (よざ かいと)  1995年9月15日生まれ
昨季は、一軍での登板7試合で1勝と、背番号変更後の期待に応えられなかった感。光成らと共に菊池雄星プロデュースの「KOH」で自主トレした8年目の今年。貴重なアンダースローの復活に繋がるか。趣味は散歩。 (もう)

16  隅田 知一郎  (すみだ ちひろ)  1999年8月20日生まれ
武内と並ぶ西武の先発左腕ツートップ。2年連続9勝は悔しいけれど、2失点したら「あぁ負けた」とファンが試合を諦めるような貧打チームでようやっとる。ピンチの時にマウンド上で口を半開きにしてる姿がかわいい。 (浮間 六太)

17  松本 航  (まつもと わたる)  1996年11月28日生まれ
賑やか投手陣の中のクールボーイ。昨季は先発→中継ぎへ転向。先発へのこだわりを一度封印も「率直に悔しかった」。頑張ってくれてありがとう。今季は先発ローテの一枠を奪いたい。中学・高校の体育教員免許を持つ。 (ばりばりお)

19  佐藤 隼輔  (さとう しゅんすけ)  2000年1月3日生まれ
今や西武のブルペンになくてはならない左のリリーフエース。22試合連続無失点記録を継続中だが、2年連続ファン感で披露していた女装記録は昨年で途切れた。噂によると某文春野球DeNA監督も彼に夢中らしい。 (浮間 六太)

20  田村 伊知郎  (たむら いちろう)  1994年9月19日生まれ
パーマヘア真面目ボーイ。元々天然パーマだが、手入れの手間を減らすため更にパーマを当てた。名前の由来は「イチロー」と、「11時1分生まれ」で「父が1年1組の担任だった」ため。「1」に愛された背番号20。 (ばりばりお)

21  武内 夏暉  (たけうち なつき)  2001年7月21日生まれ
絶望に満ちた昨シーズンにあって2桁勝利を挙げ新人王に輝いた我らが希望の光。今年は左肘の故障で出遅れるけど、慌てなくていいから末永く西武のエースとして活躍してほしいし将来FA流出しないでほしい(切実)。 (浮間 六太)

23  糸川 亮太  (いとがわ りょうた)  1998年4月30日生まれ
横浜・度会だけじゃない。ENEOS出身ムードメーカー、「ガソリンの王子様」。昨季は振るわなかったが、シンカーを武器に今季はリベンジを。昨年11月から一人暮らしを始め、困った時のメニューは豚の生姜焼き。 (ばりばりお)

25  平井 克典  (ひらい かつのり)  1991年12月20日生まれ
2019年にはパ・リーグ記録81試合登板の鉄腕。ファン歓喜のFA残留で迎えた昨季はまさかの自己最少13試合登板。投手最年長となって迎える今季は減量して捲土重来を期す。先輩なのに甲斐野にいじられすぎ感。 (一宮)

29  青山 美夏人  (あおやま みなと)  2000年7月19日生まれ
名前の通りの夏生まれ。昨季プロ2年目で、生まれ月の7月にプロ初勝利・初完封を記録。先発転向2年目になる今季は勝ち星を増やせるか。すっぱいものが苦手で梅干しがダメなので夏の本拠地の熱中症対策が心配。 (もう)

34  甲斐野 央  (かいの ひろし)  1996年11月16日生まれ
ファン感では派手なスーツと面白トークでMVP受賞。一見お調子者だが、ゴルフに遅刻した際はカートの席に正座して登場、土下座で謝罪した。やはりお調子者だが「目指すべきところは守護神」と野球への熱意は高い。 (浮間 六太)

36  山田 陽翔  (やまだ はると)  2004年5月9日生まれ
「島崎はこの選手を知っているか」。西武には滋賀県出身の選手がいるとのことだ。昨年は台湾にも派遣された期待の投手だけどまだ一軍登板はないらしい。活躍して成瀬と一緒に滋賀と近江鉄道を宣伝してほしいと思う。 (一宮)

41  成田 晴風  (なりた はるせ)  2006年2月27日生まれ
和製マイケル・ジャクソン。ファン感で「スムーズ・クリミナル」をキレキレで踊り、ムーンウォークも完璧。なお、ダンスは未経験。奥村と回転寿司で大食い対決をして勝利するなど、秘められた可能性は大器の予感。 (ばりばりお)

42  ボー・タカハシ  (ボー・タカハシ)  1997年1月23日生まれ
貝持ヒトシも気がつくと4年目。昨季前半は先発にも挑戦して打線の援護が少ない中でも奮闘。今年はWBCブラジル代表に選出されて予選に参加。「DK3」アドバイザリー契約の第1号としての宣伝活動もバッチリ? (一宮)

43  羽田 慎之介  (はだ しんのすけ)  2003年12月25日生まれ
左の次世代エース。 昨季は3試合で先発も西口新監督は中継ぎ起用を明言。球は速いが制球難で、昨年岡田雅利捕手の引退試合で先発を務めた時は試合前の岡田を「僕の膝が壊れるか羽田が荒れるか」と不安がらせた。 (浮間 六太)

45  T.ウィンゲンター  (トレイ・ウィンゲンター)  1994年4月15日生まれ
カブスから新加入
MLB通算97登板の、201cm長身右腕。三振の取れるリリーフとしての活躍を期待されて契約の模様。ご本人希望の呼び名は、短くて言いやすい「ウィング」。日本のボールに馴染めば、面白い存在になりそう。 (もう)

46  狩生 聖真  (かりう しょうま)  2006年12月25日生まれ
佐伯鶴城高からドラフト3位
大分出身の最速150km/h右腕。高校から本格的に投手転向したのに3年でドラフト3位指名。成長速すぎィ! 周りから「九州ナンバー1右腕」と呼ばれたが、夢は九州だけに留まらず「日本のエース」になること。 (浮間 六太)

47  杉山 遙希  (すぎやま はるき)  2005年9月23日生まれ
昨季は一軍登板するも、4回途中6失点のほろ苦デビュー。一方、ファン感では清水翔太の歌を歌い、ベルーナドーム史上最年少19歳でのコンサートを達成。歌うまぶりに球場も沸いた。今年はピッチングで沸かせたい。 (ばりばりお)

48  今井 達也  (いまい たつや)  1998年5月9日生まれ
昨季のあのチーム状態で2年連続10勝と自身初の奪三振王タイトルはすごすぎるの一言。今季は鴻江塾で見せた魔球で目標の200奪三振を狙う。背番号48の引き継ぎ元の武隈は現在すごすぎる役職名になっている。 (一宮)

52  篠原 響  (しのはら ひびき)  2006年9月20日生まれ
福井工大附属福井高からドラフト5位
ライオンズチャンネルで好きなアーティストはあいみょん、寮の食事は全部おいしい、と無難な回答が続いていたところ、好きな食べ物は「おでんのこんにゃく」で響かせた。今度は活躍してみんなに名前覚えてもらおう。 (一宮)

54  黒木優太(くろき ゆうた)1994年8月16日生まれ
日本ハムから移籍
人生大波小波。球宴出場、TJ手術。育成落ちと復活劇、そして2度目の戦力外。しかし開幕直前、新天地で育成から支配下の大波を掴む。海なし県でこのまま波に乗れジョニー! ちなみに桑田佳祐より倖田來未が好き。(浮間六太)

56  E.ラミレス  (エマニュエル・ラミレス)  1994年7月15日生まれ
マーリンズから新加入
昨季MLBマーリンズで15試合登板。強い直球とスプリット、縦に割れるスライダーで、勝ちパターンリリーフを期待されて契約。キャンプで取材していた球団OB松坂氏に大興奮と聞いてファンからの好感度爆上がり。 (もう)

57  黒田 将矢  (くろだ まさや)  2004年1月24日生まれ
188cmの長身右腕。2024年台湾ウィンターリーグでの活躍が評価され、今季はプロ入り4年目にして初の一軍キャンプ参加。2021年のドラフト同期、菅井・羽田との高卒トリオで30勝しちゃってください! (もう)

58  中村 祐太  (なかむら ゆうた)  1995年8月31日生まれ
あまり目立たないけれどここにも現ドラの成功例が。昨季は苦しいブルペン陣を支えてくれて自身最高の27試合登板。東京出身でも自主トレは広島で。今季の交流戦はぜひズムスタで大歓声を受けて投げる場面を見たい。 (一宮)

61  平良 海馬  (たいら かいま)  1999年11月15日生まれ
契約交渉で妥協しない姿勢、カッコよかったです。後ろに居る安心感は半端なし。先発させてあげられなくて、ファンからもゴメンなさいな石垣島出身右腕。最終的に落ち着いたクローザーとしての存在感に超期待。 (もう)

69  水上 由伸  (みずかみ よしのぶ)  1998年7月13日生まれ
近年成績を残せず、中継ぎの柱として復活が望まれる。誰彼かまちょする甘えん坊ぶりは健在で、甲斐野と「チーム陽キャ」を結成。増岡弘時代のマスオさんのモノマネが得意ってそれガーチャー? ほんまゴメンやで。 (ばりばりお)

70  豆田 泰志  (まめだ たいし)  2003年1月15日生まれ
昨季は防御率6.32とピリッとしない結果に。今季はセンバツ初出場の母校・浦和実業の後輩達にも良い所を見せたい。カメラ目線で手を差し伸べる献血ポスターが可愛すぎた。スマブラのスネークの操作が上手い。 (ばりばりお)

71  菅井 信也  (すがい しんや)  2003年6月28日生まれ
西口監督も期待を寄せる左腕。昨季6月に支配下登録され初勝利も挙げて、今季は出遅れた武内のカバーも期待される。同期で同級生の羽田は、みやざきフェニックス・リーグ中に坊主にした菅井を見て坊主にしたらしい。 (一宮)

選手ボード(2024年ファン感ver.)  撮影:浮間六太/文春野球学校