〈あらすじ〉
ニューヨークにある最重警備のシンシン刑務所。無実の罪で収監されているディヴァインG(コールマン・ドミンゴ)は、収監者更生プログラムである舞台演劇グループに所属。演じることで外の世界を疑似体験し生きる希望を繋いでいた。
ある日、この所内で最凶悪とされる男“ディヴァイン・アイ”ことクラレンス・マクリン(本人)が演劇グループに参加し、次の公演でいきなり主役を務めることに。台詞の覚え方、感情の発露や抑制といった壁にぶつかるクラレンスを、ディヴァインGがサポートしようとするが……。
〈解説〉
劇中に登場する演劇プログラムの卒業生及び関係者が本人役で多数出演。実話をベースに、演劇を通して育まれる友情と再生を描く。『ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊』のグレッグ・クウェダー監督作。107分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆この映画の舞台は刑務所だが、俳優・加東大介の体験記『南の島に雪が降る』が思い出される。芸能・芸術が救いになるのだ。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆地味で重たい印象だが、単色の空間が微妙に変容する過程が侮りがたい。刑務所映画のお約束を静かに塗り替えている。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆自分以外の誰かになって演技することで交流分析をし合うのか。「脳の中で出所できる」と語る表情には切なる希望が。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆更生プログラムとしての演劇実習を通した骨太の人間考察。尊厳の回復を促す芸術や表現の力についても考えさせられる。
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洞口依子(女優)
★★★★☆アマチュアとプロの役者、芸術とドキュメントの混合の巧みな演出。演劇でもいいが映画で見る価値はロケセット等満載。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:ギャガ
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シンシン/SING SING(米)
4月11日(金)より公開
https://gaga.ne.jp/singsing/
