〈あらすじ〉

 ヨーゼフ・ゲッベルス(ロベルト・シュタットローバー)は、ナチスドイツの宣伝大臣。ヒトラー(フリッツ・カール)のもとでプロパガンダを主導する存在として、活躍してきた。

 ところが1938年、ユダヤ人の一掃と侵略戦争へと突き進むヒトラーは、平和的併合を主張するゲッベルスを冷遇するように。さらに愛人との関係を断ち切られ、妻マグダ(フランツィスカ・ワイズ)との関係も冷え切ったゲッベルスは、仕事に没頭。結果、大衆を巧妙に扇動する演説、反ユダヤ映画の製作、戦勝パレードの催行などで再びヒトラーの信頼を勝ち取っていく。

〈解説〉

 ヒトラーの腹心としてプロパガンダ政策を担ったゲッベルスの戦略と人物像を描く。監督・脚本のヨアヒム・A・ラングの、日本初公開作品。128分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆ヒトラーではなくゲッベルスに注目したのは新味だが、その人柄や思想についての描写は少々物足りず。それでも、必見!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆資料映像の効果もあって操作と煽動の醜さは伝わるが、告発の彫りが浅い。脚本の詰め方がやや雑だったのではないか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★星を2つにしたいほどの残虐な実写映像とコメディのようなヒトラーとゲッベルスのやりとり。覚悟無しで見るのは危険。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆学習まんがを連想させる図解的な判り易さ。ナチスの煽動と洗脳を現代の問題と二重写しにする意図はくっきり伝わる。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆引用された言葉は凍てつく恐怖。ゲッベルスを扱うには2時間でも足りない気がする。せめてもう少し似ていたらと思う。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2023 Zeitsprung Pictures GmbH
配給:アット エンタテインメント
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ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男(独、スロバキア)
4月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
https://www.goebbelsmovie.com/