〈あらすじ〉
モルモン宣教師のシスター・パクストン(クロエ・イースト)とシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)は布教のため、森に囲まれた一軒家を訪れる。ドアを開けたのはリード(ヒュー・グラント)という気さくな初老の男性。雨が強くなってきたことから2人を家に招き入れたリードだが、「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。漂い始めた不穏な空気を察した2人は帰ろうとするが、玄関は施錠され、助けを呼ぼうにも携帯の電波が繋がらない。そして監禁状態で、天才的な頭脳を持つリードに信仰心を試される。
〈解説〉
『クワイエット・プレイス』の原案・脚本で知られる、スコット・ベック&ブライアン・ウッズの脚本・監督作。迷宮のような家で繰り広げられる脱出サイコ・スリラー。111分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆信仰心に乏しいせいか話にあんまり乗れず申し訳無い。H・グラントの演技に焦点を絞って見た。もっと冷血でもよかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆ヒュー・グラントの邪悪芝居やチョン・ジョンフンの濃密撮影は期待通りだが。脚本の煮込みが無駄にくどい。塩分も多い。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★知的で品性のある初老の男の微笑みが、謎かけの会話で不気味に歪む。信仰は支配のシステムという怖さと面白さ。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆脚本が◎。強度のある知的対話バトルを装備した稀有なホラー。持ち前の愛嬌を恐怖に逆利用するH・グラントが最高!
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洞口依子(女優)
★★★☆☆ヒッチコック風と思いきや愉快なグラント。ホリーズの『The Air That I Breathe』とモノポリーや宗教を結ぶ脚本も面白い。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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異端者の家(米、カナダ)
4月25日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
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