「部室でベンチプレスの台を見てうれしかった」高校からウェイトトレーニングを始めたワケ
――ウェイトトレーニングをするようになったのはいつ頃から?
山岸 高校からです。ラグビー部に入って、部室にあったベンチプレスでトレーニングをするようになりました。
もともと、ベンチプレスに憧れがあったんですよ。プロレス雑誌の後ろのページによく広告が載っていて、それを見ていたので。だから、部室でベンチプレスの台を見たときに本当にうれしかったですね。
――ちなみに、ラグビー部に入った理由というのは?
山岸 ドラマ『スクール☆ウォーズ』に影響されましたね。ただ中学までは、筋肉はあるけどガリガリで、いわゆる「細マッチョ」だったんです。だから体重も50~60キロしかなくて。
でもラグビー部に入ってからはとにかく体重を重くしないといけないので、ご飯をたくさん食べるのはもちろん、ウェイトトレーニングもしたほうが良いなと。それで、部室にあったベンチプレスを使ったり、スクワットをするようになったんです。
高校を卒業するころには、体重が20~30キロ増えていた
――実際に体重は増えたのですか?
山岸 高校を卒業するころには80~90キロくらいになってたので、20~30キロは増えました。自分で体重を増やしたいと思って実際に増やせたので、メンタル的にも大きな自信になりましたね。
――ボディビルに興味を持つようになったのも、高校からだそうですね。
山岸 ボディビルの雑誌に出合ってからですね。ウェイトトレーニングのやり方が載っていたので、見るようになって。次第に、ボディビルのコンテストの記事も読むようになったんです。
でも正直、当時は日本人のビルダーの身体をすごいとは思わなかった。一番すごいと思っていたのは、アメリカのトップビルダーでした。今思うと、その頃からアメリカのボディビルの世界に惹かれていたのかもしれません。
――高校卒業後、ラグビーを続けるつもりはなかった?
山岸 なかったですね。ラグビー自体は楽しかったけど、上手ではなかったので。高校生のときから、大学に入ったらボディビルをやろうと思ってました。
早稲田大学でバーベルクラブに入部し、全日本学生選手権で優勝
――大学2年生のときに、早稲田大学のバーベルクラブに入るんですよね。
山岸 そうです。1年間はちょっと様子を見ながら、準備をしようかなと思って、ジムでアルバイトしながらトレーニングをしてました。
大学2年でバーベルクラブに入る頃には、ボディビルをやる下地ができていたので、入部したときには「すごいやつが来た!」って驚かれましたね。

