「高校デビュー」でオシャレも開花してモテ期を謳歌

――中学時代はどうでしたか。

あきぴ いじめにあってました。入学してすぐに先輩とかに目をつけられて。中2では同級生に、ケースの中に入っている画鋲(がびょう)を全部上履きの中に入れられたり、「死ね」って手紙を書かれたり。

 今思えば笑い話ですけど、当時は純粋だったのでめっちゃくちゃショックで。親に言えないタイプだったんで、抱え込んでました。

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――そんな中、高校デビューしたそうですね。インドア派でおとなしめだった子が、なぜ激変するんですか。

あきぴ ちょっとヤンチャな感じの高校だったし、あと人生で1回モテ期があるっていうじゃないですか? それが高校時代に来た感じです。

 その頃は痩せていたし、髪を染めたりとオシャレも完全に開花して。中学まで私をいじめていた子も急に仲良くしてきたりもしました。

 それまで死にたいと思うぐらい毎日しんどかったのに、急に世界がガラッと変わって、びっくりしました。

――そうすると高校時代は楽にはなるんですね。

あきぴ 楽しいけど、いじめられた過去があるので、またいつ仲間外れにされるんだろうという不安がありました。

 いじめていた子も仲良くしてくれているし、ないがしろにはできない。その子たちと一緒に化粧をして、学校に行くと校門で帰らされて。で、そのまま遊んで、お昼ぐらいにまた高校に戻るみたいな生活でした。

 見た目をちゃんとしてないとまたいじめられる、と容姿に対する執着心も芽生えました。痩せるために2週間ほど水しか飲まない。塩は舐めてましたけど。倒れそうなくらいで骨みたいになって。

 それで、また過食のスイッチが入ると食べ始めて、太って。これじゃ外に出られないとまた痩せる。それを繰り返してました。

 

――あきぴさん自身がヤンチャをしていたことはあったんですか?

あきぴ ないです、ないです。周りはヤンチャだったんで、親には心配をかけたりもしましたけど、捕まるようなことはしてないです。当時の彼氏のバイクの後ろに乗っていたりはしましたけど、でも彼氏も暴走族とかではないです(笑)。