2021年、4児の母でありながら総合格闘技「RIZIN」のラウンドガール「RIZINガール」になったことで話題となった、あきぴさん(36)。現在はプロ格闘家として「RIZIN」のリングに戻るべく、総合格闘技のリングに上がっている。

 妊娠中に離婚しシングルマザーとなったあきぴさんだが、その後育児ノイローゼに。さらに月収200万円のライバーへの転身、RIZINガール時代の壮絶ダイエットに、格闘技ファンからの「ブス」「ババア」という誹謗中傷と、壮絶な半生を明かしてくれた。(全3回の2回目/3回目に続く)

元RIZINガールで、現在は格闘家として活動しているあきぴさん ©細田忠/文藝春秋

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離婚・出産後、シングルマザーで産後うつに

――最初の夫と別れたとき、お腹には子供がいたそうですね。

あきぴ 最初の旦那と別れた後、産みました。ただお金もないし、生活もやばいので、すぐ子供を保育園に預けて携帯電話を販売する仕事をしました。

 ただ赤ちゃんがいると寝る時間ってないじゃないですか? 夜泣きするし、ミルクをあげても吐いちゃう。ミルクまみれになったシーツを洗濯していると、もう朝。そのまま保育園まで子供を送って、仕事をして、また家に帰って。

 その繰り返しをしていたら、産後うつになってしまって。「もう死にたい」みたいな。

――シングルマザーだから、頼る人もいない。

あきぴ そうなんです。でも子供もいるし、死ねないし、どうにかしないといけない。もう泣きながらどこか病院はないかとさまよってました。事前にスマホで調べるとか思いつかないんですよ。判断力も低下しちゃっていて。

 ただ、その時に出会えた精神科の先生がすごく良くて。カウンセリング中にすっごくくだらない話をしてきて。最初は「こっちが真剣に悩んでいるのに」と思っていたけど、ちょっと笑えてきたんですよ。そうしたら「そうやって笑えればいいんだよ」って言われて。

 それで安心できて、また気持ちが戻ってきた感じです。そんな生活をしていく中で再婚をして、今は小6、小3、小1、幼稚園年長と4人の子供がいます。

 

再婚後、4児の母になり育児ノイローゼに

――ただ再婚後には、育児ノイローゼにもなったそうですね。

あきぴ 性格的に真面目なところがあって。1回結婚で失敗しているからこそ、いい奥さん、いいお母さんでいなきゃいけない、失敗できないというのがあって。

 今でいうワンオペですかね。家事を全部自分1人でやったり、公園に行ってもずっと子供を見張っていたり。

 家でもトイレに行こうとしたら子供の誰かが「ママ」とかなるし。寝ようとしたら泣き出すし。1日中その生活をずっとやっている中で、ノイローゼになっちゃって。