――子供が多いから余計に大変そうです。

あきぴ それに、もともと仕事は好きなタイプだったけれど、主婦として1日中家にいると社会とあまりにも引き離されるじゃないですか? それが怖くなったのもありました。

 結局自分の稼ぎがゼロで、旦那さんの収入に頼っていると、なにかあった時にすごく困る。例えば、その旦那さんが死んだ時に子供4人をどうするかとか、旦那さんと揉めた時に親権はどうなるかとか。

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 そういう不安な日々を送っていると夫婦関係にも現れてくるんですよね。「私が我慢しなきゃいけない」となってくる。そうすると夫婦が対等じゃなくなるんですよ。

 そんな時に「17LIVE」というライブ配信アプリを知りました。

 

ライバーでちゃんと稼げる「自立した大人」になりたくて

――どこで知ったんですか?

あきぴ 友達からの紹介です。まず友達がやっている配信を見に行ったら「なんだこの世界は!」って衝撃を受けて。それで自分でもこっそり配信を始めたんです。ちょうどコロナが始まった頃くらいですね。

 配信を始めるんですけど、最初は誰も来ないんですよ(笑)。それで2回目をやった時に初めてコメントがきて「うわ、なんだこれ」って。コメントに対してしゃべったら、またコメントが入ってちゃんと会話になるんですよ。それが面白くって。

 最初は子供が幼稚園に行ってたり、寝ている時間に1日1時間やっていたら、どんどんギフトをいただいて。数字が伸びていくと余計に面白くなってくるし、お金も入る。「ライバーとして生活ができるようになれば、夫婦関係も対等になれる」って思ってました。

 女性の立場が弱いってあんまりいいことないですよね。子供たちの目に映る母親の姿としてもよくない。

 うちの母親も父親が怖くて、すごい言いなりで自分を犠牲にするタイプで。私はそれを見て育ってて「絶対にこうはならない」と思っていたのに、そうなっちゃっている自分がすごい嫌で。

 子供たちのためにも生き生きとした、ちゃんと稼いでいる1人の自立した大人でありたいという思いもあったので、ライブ配信にはまっていきました。

 

――ライブ配信は客との会話が大事ですし、キャバクラでの経験も生きたんじゃないですか。

あきぴ 生きましたね。例えばコメントに対して「これは何を言ってほしいのかな」と考える力だったり。

 あと配信は毎日やるので、話すネタがなくなるじゃないですか。キャバ嬢の時からそうだったんですけど、事前にニュースを見て話題を作ったり、来てくれる人の好みを調べたり。

 来てくれる人が「ここのプリンが好き」って言っていたら、そのプリンを取り寄せて、配信中に食べたり。そうすると配信を見ている人もやっぱり嬉しいじゃないですか。