SNSにあげないだけで子育ては「きちんとやっています」
――ラウンドガールとして真剣にRIZINのことを考えていたんですね。ただ当時はSNSなどで誹謗中傷も浴びていました。
あきぴ めちゃくちゃありました。最初は「ブス」「ババア」とか、そういう容姿への誹謗中傷がDMで送られてきました。
格闘技ジムに行き始めてからは「育児放棄」「子供ほったらかしてジムばっか行って」みたいなものもきました。
でも子育てについてSNSにあげないのは、私の美学なんですよ。子育てをちゃんとやってるアピールはしたくないんですよね。私にとっては当たり前のことをわざわざSNSに書くのは、美学に反するので。
今はプロの格闘家を目指していますが、格闘技をやっている部分だけを認めて、応援してもらいたいっていう思いがあって。子育て自体はきちんとやっていますし「格闘技に全振り」とか言われるとイラッとしますね。
外国人選手の勝ちを予想して大炎上…「それは後悔してます」
――朝倉未来選手とヴガール・ケラモフ選手の対戦を予想した際に、ケラモフ選手の勝利を予想したことで炎上したこともありました。
あきぴ それは後悔してます。RIZINガールという自分の立場を考えたら、良くなかったなって。
格闘技が好きだし、その頃はしっかり勉強もしていたので、レスリング力とかトータルの力を分析した上でケラモフ選手が勝つって予想しちゃったんですよ。
でも日本の格闘技を盛り上げるためには、日本人選手に勝ってほしいって思う方が多くて当然だし、未来選手を応援してる方は熱心なので。「このクソアンチ女」みたいになって大炎上しました。
――その予想についてRIZINからは何か言われたんですか。
あきぴ いや、それは言われないです。でもRIZINガールの立場としては朝倉未来選手のファンを怒らせちゃいけなかったなと思います。「RIZINガールが自我を出すな」とも言われましたね。「脇役なんだから」って。
「格闘技を語るな」とは今でも言われます。「女性が格闘技をやるな」「見るな」「つまんない」とか。
――明治あたりの価値観の人がいまだにいるんですね。
あきぴ いまだにそんなことを言われるんで、びっくりはしますね。
撮影=細田忠/文藝春秋
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