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地元の「黒岩観光バス」に乗る
駅前のロータリーに止まっていた路線バスに飛び乗った。
乗客は7人。さきほどの女性も乗っていた。子連れで乗り換えるのに、少しでも早く行きたかった気持ちがよく分かった。
路線バスは定刻に出発。地元の「黒岩観光バス」(本社・佐川町)だ。
広域線(狩山口・川渡行き)と名づけられた路線で、便によって行き先は2方向に分かれる。ただ、途中まで同じルートを走り、行き先が分かれる前に乗り換えるので、どちらに向かう便か心配する必要はなかった。往路は1日に10本。そのうち2本は日祝日運休だ。
乗車時間は約30分。その間、佐川町、越知(おち)町、仁淀川町という三つの町を通る予定だ。
車内では、広告よりも自社のお知らせが目立った。「国道での工事箇所が増えており、バスの運行に遅れが出ております」という記載もある。乗り継ぎできなくならないよう願うばかりだ。
山の斜面には、美しい桜や花桃
佐川町の商店街では、閉じた店のシャッターに色とりどりの花が描かれていた。
次の越知町では、病院や買い物の帰りなのだろうか、楽しそうに世間話をしながら大勢の高齢者が乗ってきた。リュックサックに大きな荷物。杖をついた人もいる。かなりの乗車率になった。
この辺りからバスは仁淀川に沿って走り、切り立った山の斜面に桜や花桃が美しく咲く。
三つ目の町、仁淀川町へ入る。県のHPによると、「大崎」のバス停で乗り換えだ。
「大崎役場前」。車内アナウンスが流れた。仁淀川町役場は大崎地区にある。



