「彼女とはかつて結婚の約束をしていた」夫と愛人はどのような関係だったのか
――3年前に不倫を知る前に、元カノから夫との不倫をほのめかされていた?
楠 そうです。フェイスブックのDMで彼女から連絡がきて、それがきっかけで当時、夫婦で揉めました。
ただその時は夫が、「彼女が離婚して落ち込んでいたから元気づけるためにドライブとかに連れて行ってあげただけ。元カノだから君が気にするかと思って言えなかった」と言われて。
――楠先生はその話を聞いてどう思われましたか。
楠 そんな言い訳鵜呑みにできるはずもなく、「40過ぎの女が付き合っていたと勘違いするようなことをあなたはしたんでしょ」と言っていました。
それでも彼を信じて許そうとしましたが、結局その後4、5年、私はずっとそのことを引きずって、“不機嫌な妻”だったんです。
――“不機嫌な妻”ですか。
楠 そう。でも、家でブスッとしている女より、いつもニコニコして自分のことを好き好き言ってくれる女の方が良いに決まってますよね。
で、またいつの間にか元カノとの関係が復活して、3年前に不倫が明らかになった、ということです。
――元夫から謝罪の言葉はあった?
楠 2014年の時も3年前も、「本当にすまない。悲しませたことは一生償う」と言っていました。だけど結局、裏切られ続けましたね。
――元夫の相手は元カノということですが、楠先生はその方の存在を昔から知っていた?
楠 結婚前から聞いていました。彼の中学の同級生で、「彼女とはかつて結婚の約束をしていたけど、浮気してほかの男とデキ婚して、俺はこっぴどく振られた」という話でした。
その話は地元では有名で、私も彼の友だちからも聞かされていたし、夫からも、「だから君は僕を裏切らないでほしい」と言われていて。
自分を振った女が戻ってきて愛人に収まったというのは、夫的には気分が良かったのかもしれませんね。
夫の仲間たちが不倫のアリバイ工作をしていた
――不倫を知って、「あの時のあれは愛人と会ってたのか」みたいな出来事ってありましたか。
楠 あしかけ10年以上不倫されてたわけですけど、私は本当にまったく気づかなかったんですよ。夫には10人以上、アリバイ工作の仲間がいたんで。
――アリバイ工作の仲間とは?
楠 夫の不倫がバレないよう、一緒に偽装する仲間ですね。学生時代からの友人たちで、彼らも半分以上が不倫していました。
皆どこか倫理観が欠落していて、「まあいいよ」って感じで彼に協力して。誰も火の粉を被りたくないから、私と面識があってもチクる人なんかいないですよね(笑)。元夫と愛人ともう一組の不倫カップル同士で旅行に行っていたことも後に知りました。
