プロ野球ファンなら誰しも「自分が考える最強のベストナイン」を妄想したことがあるはず。数あるプロ野球選手たちの「苗字」別にベストナインを組んだらどうなるのか。『野球の記録で話したい』(広尾晃著、新潮社)から一部抜粋し、お届けする。(全2回の2回目/前回を読む)
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鈴木ベストナインは「脚」「安打」にこだわる顔ぶれがそろっている。史上最高の「安打製造機」イチローについてはもはや多言を要さない。NPBの終身打率は驚異の.353だ。
2番には近鉄、大洋で活躍した遊撃手の鈴木武。小柄だがしぶといバッティングで知られ1954年には71盗塁で盗塁王になっている。この年5月20日にはプロ野球タイ記録の1イニング3盗塁。
3番にはイチローと同時代(1歳年長)の横浜で97、98年と連続首位打者に輝く鈴木尚典。
