――それがInstagramのポートレート写真だったんですね。セクシーでありつつ、明るく健康的ですよね。

紗世 私自身のがっしりとした骨格や体型を活かせるよう、似たような体型の海外モデルのイメージを参考にしながら、撮影を進めていきました。衣装もすべて、信頼するスタイリストさんとカメラマンさんに相談しながら、他の方と重ならない、自分だけの世界観を少しずつ形にしていったんです。

 そうして引退作品として写真を投稿していくうちに、ほどなくして日本の『プレイボーイ』からお声がけをいただき、撮り下ろしでグラビアを撮影することになりました。

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『PLAYBOY』誌の表紙を飾った「謎の日本人女性」に

――グラビアの花形雑誌から声がかかった時の心境は?

紗世 日本の『プレイボーイ』は、グラビアモデルにとっては誰もが一度は憧れる、まさに登竜門のような存在だと思います。そんな、ずっと夢のように思っていた雑誌に、自分が掲載される日が来るなんて正直、想像もしていませんでした。

 しかも30歳を迎える頃に、若いモデルさんたちがたくさん活躍されている誌面にご一緒させていただくことになり、そわそわした気持ちで撮影に臨んだ日のことは、今でも鮮明に覚えています。

 ですから、そのすぐ後にアメリカの『PLAYBOY』からもお声がけいただいたときには、本当に信じられない気持ちで。驚きと戸惑いが入り混じっていたのを、今でもよく覚えています。

これまでに紗世さんが表紙を飾った雑誌

――嘘じゃないかな、みたいな。

紗世 「えっ、私でいいんですか?」というのが正直な気持ちでした。雑誌にはブロンドでセクシーな方々が数多く登場していて、その中に自分が加わるなんて……。本当に信じられない思いでした。

 その頃から、英語での発信を始めたこともあって、Instagramを通じて世界中からお仕事をいただくようになりました。

――紗世さん以外にも日本人の「プレイメイト」(『PLAYBOY』で活躍するモデル)はいる?

紗世 お会いしたことはありませんが、3人ぐらいいらっしゃったと思います。