――「健康」が現在のテーマなんですね。
坂本ちゃん 若いころは健康なのが当たり前だからありがたさに気づかないんですけど。今はよくわかります。
それに、今は歳を重ねるのが楽しくて。年を取るのも初めての経験だし「明日」っていうのも初めての経験。また何かしらの病気になってしまう可能性だってあるけれど「そうならないように歩こう」と思えたり「健康を考える年齢になったんだ!」と実感したりね。
歩くようになって1年6カ月なんですけど。出演した仕事でインストラクターの女性の先生をつけていただいたときは、50日間リモートで週1回体を動かし、日々ご飯の写真を送ってアドバイスをもらったりしました。他にも自主的に歩いたりして、その50日で8キロ痩せて。
番組の収録が終わった後も自分には「歩くこと」が残ったんです。自分で楽しくできる健康法って、わたくしの場合「歩くこと」だった。
坂本ちゃんは「褒められて伸びるタイプ」
――インストラクターの先生とも相性が良かったんですね。
坂本ちゃん わたくしプロに言われたことはちゃんと守るんですよ。自分でいうのも何なんですけど根が真面目なので。インストラクターの先生が「おかずはキノコがいいですよ」とか「量はコンビニ弁当くらいがいいですよ」とか指導してくださるので、それに沿った食事の写真を送ると「ちゃんとキノコ食べてくれてるんですね! ありがとうございます」ってコメントを下さるの。それで嬉しくなってしまって。
わたくしの人生って『電波少年』のケイコ先生といい、随所随所で女性に助けられてるんです。歩くとどんどん、数値にいい結果が現れてくる。先生にも褒められて、どんどん痩せてまわりの人にも褒められて。
――褒められて伸びるタイプなんですね。
坂本ちゃん そうなんです。仕事をし始めたときは散々ダメ出しされて怒られて、萎縮しちゃってた。子どもの頃も、親に怒られてどんどん萎縮して。そうなるとわたくし、動けなくなっちゃうんです。
でも褒められたら22キロも痩せられました! もちろん大人なので、褒められてももう勘違いはしないんですよ。「これは社交辞令だな」っていう場合もわかりますしね。でもやっぱり褒められたいし、褒めるのって大事。
過去の自分にもそういうところがあったんですけど、人って他人のマイナスのところを探しやすいでしょう。でも今は人のいいところを見つけて言って差し上げるの。それで相手がよろこんでくださるとこっちも嬉しいしね。そういうことをね、覚えました。
――年齢重ねてこその変化ですね。
坂本ちゃん だからすべての経験が現在に全て結びついてるんだなって思います。人生には一切ムダはないって。
困難が振りかかってくれば、その時々は落ち込んで苦しんでいたとは思うんですけど、いいことより悪いことの方が、実は経験値って大きくプラスになってるんですね。以前は誰かを憎んじゃうようなこともあったんですけど、今は「人を否定するのは悲しい」って思うし、あらゆるものに感謝したい気持ちです。
