ゴー☆ジャス46歳 白塗り→「まだ助かる…マダガスカル」で25年→「芸能界」に染まらない男の“50歳からの生き方”

「えっ、芸能界、僕入ってませんから」

――ご自身を芸能人とは考えてないんですか。

ゴー☆ジャス　思ってないですね。僕はお笑いを始めて、宇宙海賊になりました。なので「芸能界」ってものには入ってないと思うんですよね。あれちょっと分からないんですよ。「タレントなんで」みたいな感じの芸能人を見ると「芸能界って入られました？」って思っちゃうんですよ。たまに「芸能界のタブーを教えてください」って言われたりすると「えっ、芸能界、僕入ってませんから」ってなっちゃうんですよ。

――おもしろい。芸能界というものに入った記憶がないと。

ゴー☆ジャス　いつ入るんですか？っていう。そんな怪しいパーティーも行ったことないし。おそらく俺とスギちゃんはそうですね。スギちゃんもたぶん芸能界という感覚はない。普通にただただ生きてる感じ。

――言われてみたら、芸能人が「自分は芸能人だ」って意識するポイントってあるのかな。

ゴー☆ジャス　謎ですよね。芸人が「芸能人です」って言ったら、こいつすごいなって思っちゃう。

――芸人さんにインタビューすると「自分は芸人だけど芸能人ではないです」って言う方は確かにいらっしゃいますね。

ゴー☆ジャス　それはたぶん謙遜じゃなくて、「芸能人って何なんだろう」っていう気持ちのほうが強いと思うんですよね。それこそスーパースターぐらいの人気が出てたら言うかもしれないですけど、ブレイクもしてないやつが芸能人を語ってたら、こいつはイタいよって思っちゃいますからね。よく分からないです、芸能界。だから「昨今の芸能界は荒れてる」って言われるけど、「あ、そうなんだ」という感じ。そのことでコメントを求められても「ちょっと分からないですね」しかないんです。本当にリアル「分からないですね」しか。

撮影＝山元茂樹／文藝春秋