ホームから階段を登って改札を抜けると、ずいぶん“重量級”なお写真が…

 ひたち野うしく駅は、北に乙戸川、南に小野川というふたつの小河川に挟まれた高台に広がる町の真ん中にある。新しい(といってももう30年近く前なのだが)駅らしく、広々としたコンコースや自由通路を持つ橋上駅舎が待っていた。

 ホームから階段を登って改札を抜けると、正面には「がんばれ!! 二所ノ関部屋」と書かれた横断幕と、元横綱稀勢の里(二所ノ関親方)のお写真がお出迎え。

 

 なんでも、ひたち野うしく駅は二所ノ関部屋の最寄り駅なのだとか。訪れたのは5月場所の最中だったが、その後二所ノ関部屋の大の里が2場所連続優勝で横綱に昇進した。きっと自由通路にも新横綱誕生を祝う横断幕などが掲げられているのだろうか。

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 そんな角界の息吹をちょろっと感じつつ、駅の外に出よう。自由通路を東か西か。結論からいうと、どちらに出たところで町の風景に本質的な違いはない。ペデストリアンデッキと大きな駅前広場、そしてその先に広がる整ったニュータウン、である。

 

 東口は駅前広場に面して大きな西友があって、西口は広大な駐車場が正面に。いくつかの飲食店と学習塾が見えて、その先にはスーパーも。

 駅に近いところには大きなマンションが建っていて、少し離れれば戸建て住宅がメインのエリアに入り、合間合間に公園をしつらえて。妙に駐車場が多いように感じられるのは、駅から離れたところから通勤で使う人のためのものなのだろう。

 

 ちなみにホットスポット・二所ノ関部屋はひたち野うしく駅東口。駅前から西友の脇のひたち野ひがし通りを進み、ふれあい通りを左折した先にある。駅や町中は牛久市だが、二所ノ関部屋は市町境を跨いですぐの阿見町内にあるらしい。