テラスニチレイと同じ並びには、「GF RAMEN LAB」という店舗が2600円のラーメンを販売している。午後4時頃にはいずれも売り切れており、もっと安価な商品もある中で、高額なものほど売れる傾向にあるようだ。同店は焼きビーフンで有名なケンミン食品が出店しており、小麦を使わないグルテンフリーなラーメンが売り。同社によれば、「特に海外の人に好評で、全体売上の半分以上を外国人のお客様が占める日もある」とのこと。開幕から2カ月で約2万食を販売し大きな手応えを感じている。やはり価格よりも質を見る人たちに選好されているのだろう。

「1000円の壁」どころか2000円をゆうに超えるラーメンでも、順調に売れている

むしろ「高級グルメ」ほど万博の醍醐味ではないか

 あらためて、当初SNSで矢面に立たされていた「万博高額グルメ」は、和牛やロボット技術、グルテンフリーなど、日本の誇る食品や技術を使ったものであり、街中の安うまグルメとは一線を画す。

 かつて豊洲「千客万来」に売っている1万円以上の海鮮丼が「インバウン丼」と揶揄され、万博グルメも同様に一部から批判されたが、そもそも海外からの来場者も納得する「万博でなければ食べられないスペシャルなメニュー」を出さなければ、出店する意味がないのではないか。それがくだらないと思うのであれば、会場内にはコンビニも数カ所あり、慣れ親しんだ弁当やおにぎり、パンがいつもの値段で売られているから、そちらを利用すれば良いだけの話である。

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 続く記事では「お金がなければ立ち食いを強制される」と話題になったフードコートを中心に、会場内に点在するフードコートを訪問しながら“実情”を見ていきます。あわせてお読みください。

次の記事に続く 「お金がなければ強制立ち食い」“座るのに550円”で物議の万博フードコート、現地で見えた「座る」だけではない“意外なニーズ”

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