「香港式ファミレス」のメニューを実食!
香港式のオムライスや焼きそば、チャーハン、海老ワンタン麺などの食事メニューから、練乳ミルクティー、エッグタルトまで。「香港」にジャンルを絞って用意している点は従来の総合型ファミレスと異なる点だろう。
店のオススメだという「香港風オムライス(海老&叉焼)」(1628円、ランチタイム価格、以下同)を注文した。食べると日本人になじみ深いオムライスに、ぷりっとした海老と、香港チックな(?)味付けのチャーシューがのっている。香港風とは言いつつも、全体としてそこまでクセが強い味付けではなく、万人ウケしそうな料理と感じた。
ファミレスの象徴であるドリンクバーは、同店にはない。代わりに紅茶系を中心にさまざまなドリンクを用意している。食事とのセットドリンク価格で「練乳ミルクティー」(220円)を注文。こちらもクセがなく、飲みやすいミルクティーだ。チャイのようにスパイスが効いているわけでもなく、ほんのり甘い。やはり万人ウケする味である。
目新しさがありつつ、しっかり「ファミレス」要素も押さえている
香港式ファミレスと謳いつつも、麺やオムライス、チャーハンにサンドイッチなど、実は日本人になじみ深いメニュー中心なのが洋洋冰室の特徴と言える。そうした点では、老若男女や時間帯を問わず多様な利用シーンに対応してきたファミレスとしての機能をしっかりと受け継いでいる。
筆者は同店を2回訪れた。どちらも平日の昼どきだったが、客層は主に地元住民と思われる40代や50代が多かった。ただし客入りはぼちぼち。オープン当初は物珍しさから行列ができていたようだが、いったんは落ちついている。地下という立地もあり集客はまだまだ途上のようだ。
洋洋冰室は、本来「何にも特化していない」ことが特徴だったファミレスと比較して「香港式」という特徴を与えて差別化を図っている。こうした特化型のファミレスが出てきたことは一つの変化だ。こうした新興店を「第2世代」とするならば、「第1世代」と言えるチェーンたちにも同様の変化が起きている。




