「レトロ服や雑貨、家電などの収集代と改装代を合わせたら…」昭和レトロにかかったお金が総額1000万超え!

――特にお気に入りの雑貨はありますか。

じゅの お裁縫箱ですかね。箱の裏に、「ワタナベ」という名前と日付が書いてあるんです。「きっと、ワタナベさんって方が、この日に買ったんだ」と思うとなんだかしみじみしちゃって。

 私は昭和の時代を生きたことはないけど、お裁縫箱を通じて昭和に生きた人々の姿を垣間見れるような気がして、嬉しいんですよ。

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 あとは、メルカリで購入した『男はつらいよ』の映画パンフレットも、私の大切な宝物です。

自宅にある1980年代の女の子の部屋を再現したスペース(写真=本人提供)

――昭和レトロを追求するために、いったいどれだけの金額をかけているのでしょうか?

じゅの 実はこの取材にあわせて、母と計算してみたんですよ。レトロ服や雑貨、家電などの収集代と改装代を合わせたら、合計1000万円を超えました。

――すごい……。こだわりの昭和レトロな自宅に、お友だちを呼ぶことはありますか?

じゅの ありますよ。初めて見た子は、だいたい「マジか……」って固まります(笑)。レトログッズが増えていく過程を見ている親友は、「最初はレトロ部屋1個だけだったよね」「服もこんなになかったよね」「また服増えたの!」って、毎回来るたび驚きますね。

1960年代のリビングを再現した部屋(写真=本人提供)

「動画がすぐにバズって…」SNSで昭和レトロをテーマに情報発信する理由

――じゅのさんが、SNSで昭和レトロをテーマに発信している理由を教えていただけますか。

じゅの 単純に、好きだから発信しているというのもあります。あとは、「今後、俳優としてやっていくためには、SNSも強くしなければいけない」と考えた時に、「自分の強みは昭和レトロだな」って思ったんです。

 3000着あれば、毎回違う服でコーデを組めるし、見ている人に楽しんでもらえるんじゃないかなって。

――SNSの反響はいかがですか?

じゅの 実は、1本目にあげた動画と3本目にあげた動画がすぐにバズって。どちらもレトロスーツを着ていたのですが、特に1本目で着たスーツには思い入れがあったから、嬉しかったですね。

 

――どんな思い入れがあるのでしょう。

じゅの 親友のおばあちゃんが、生前オーダーメイドで作ったスーツだったんです。親友のお家に遊びに行った時に譲っていただいて、着てみたらサイズがぴったりで。柄もデザインもすごく素敵だったから、最初の動画で紹介したい、と思って投稿したんです。

 バズったことを親友に伝えたら、親友も、親友のお母さんも喜んでくれて。本当に嬉しかったですね。