「その服にそのメイクは違うでしょ」という声も…それでも若い世代に向けて昭和レトロを発信するワケ

――一方で、SNSをしていると、批判的なコメントが来ることもあるのではないでしょうか。

じゅの 批判ではないのですが、「その服にそのメイクは違うでしょ」とご指摘をいただくことはありますね。たしかに私は昭和レトロ服に令和メイクをしているので、違和感を覚える人もいると思います。

 でも、レトロを楽しみたい若い世代には、固定観念にとらわれずに楽しんでほしいなとも思っていて。着物にもいろいろな着こなしががあるように、レトロ服も、その人なりの楽しみ方でいいと思うんです。私がそれを体現できたらいいな、と思って発信しています。

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――今、一番幸せを感じる時間はいつですか。

じゅの レトロ服を着て、喫茶店に行く時間ですね。お店の方や常連さんとおしゃべりするのが楽しくて。

 あと、家で昭和に発行された書籍を読んだり、映画を見たりするのも大好きな時間です。ただ、同時に胸がざわざわするんですよね。

「こんなに好きなのに、絶対に昭和の時代には戻れない」昭和が好きすぎて感じる切ない想い

――それはどうしてでしょう?

じゅの ちょっと切ない気持ちというか。こんなに好きなのに、絶対に昭和の時代には戻れないですから。

 でも、演技の世界でなら、昭和にタイムスリップできる。だからこそ「映画でお芝居をしたい」という思いが強いのかもしれません。

 最近も昭和が舞台のドラマに出させていただいたんですが、セットに入った瞬間、本当に昭和にいるみたいで。もう胸がドキドキして、幸せで仕方なかったです。

 実は今も、いくつか撮影を控えているものがあって。近々お知らせできると思うので、楽しみにしていていただけると嬉しいです!

――今後の目標について教えてください。

じゅの SNSは昭和レトロを軸に続けていきます。3000着を全部紹介したいし、いつかレトロコーデのスタイルブックや写真集も出せたらいいなと思っています。

 俳優としては、いい作品と出会って、いい演技をして、国内外問わず評価されるようになりたいです。「なりたいではなく、なるぞ!」くらいの気持ちで頑張っていきます!

 

撮影=佐藤亘/文藝春秋
撮影協力=昭和レトロ喫茶セピア

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