600万円を渡した直後「2714万円が必要…」
渡邊被告からは、
《どれだけ大変に稼いだお金かも理解しているから、受け取ることすごく怖かったし だから、何度も悩んだし》《やっぱりお金は返して自分でなんとかしようと思う、どちらにせよ間に合わないし、ごめんね、ありがとう、で会えて嬉しいんだよ、優しくしてくれてありがとう、一緒にご飯食べてくれてありがとう》
《もうまいは充分幸せでしたから》《お金返します》《考えてくれてありがとうね》
などと返信があり、渡邊被告がお金を受け取り、これからも付き合っていく方向で2人の関係はひとまず修復された。
その後、5月1日に恒松氏は600万円を持って渋谷に向かい、渡邊被告に手渡ししている。その後のLINEでは、
《まいの殻を破ってくれてありがとう》《受け入れてくれてありがとう》
《とりあえず。真衣ちゃんの問題が片付いて本当に一安心》《俺も本当に気が楽になりました。これで何の気兼ねなく。真衣ちゃんと楽しく付き合えます》
などのやり取りがあった。
「だけどその日から再び連絡の頻度が落ち、5月8日にやっと会えたと思ったら、その3日後に電話がかかってきて、今度は『アパレルの会社を立ち上げる際に、池田という知人に借金をしてしまい、2714万円を返済しなければいけない』と言われて……」
男性が2714万円を渡す際に提示した条件
渡邊被告は恒松氏にその借用書も見せたため、借金の存在を疑うことはなかったという。
「『返さないと、夜の仕事をしなければいけない』とか『闇金に行く』とか言う。この池田なる人物は、渡邊に好意を持っていて、返せなければ『囲われる』ことになるというのです」
しかし恒松氏はすでに渡邊被告に800万円を渡している。そこからさらに、2714万円を工面することは容易ではない。恒松氏はLINEで次の条件を提示した。
《1.明日から毎日一日一回は俺に電話する事。
2.2700万あれば足りるって事。(正確な金額の確認)
3.相手の方に連絡とって。返す方法。振り込み?直接?(返済方法の確認) 振り込みの場合。書類は? 直接の場合。(相手と)俺との電話。
4.相手の方に連絡とって。返す金額を聞いて。俺に端数(は すう)まで報告する事 それに対して。2700万より多い場合。きちんと理由をつける事。利息によりとか。
5.直接返す場合。前日に来て家に泊まり。翌日一緒に行く事
6.7月上旬には●●(恒松氏の住む地方の地名)の家に引っ越してくる事。
7.仲良くやってく事
8.大きい借金はもうないって事。
9.●●(恒松氏の住む地方の地名)に引っ越してきても。ご近所さんと仲良くやってく事。
10.お金は用立てますが。一応借用書と保険証の写真を撮らして貰うこと。
11.以上の事に関して守られない場合。真衣ちゃんと別れ。お金は全額返済して貰います。》