「もう一回結婚してもいいよ」旦那がポツリと…
——病気を発症してから、ご主人からは何か言われましたか?
横田 この間、長女と私と旦那の3人で動物園に行ったんです。行く前にテレビ番組で「生まれ変わってもこの人と一緒にいたいか」というトークをしていて、動物園でもその話になりました。
すると旦那が「もう一回結婚してもいいよ」とポツリと言ったんです。「え? 気持ち悪い……」と思いながら、旦那の中でも何かが変わったのかなと思いました(笑)。
不器用な男だし、浮気も何度もバレているし、そのたびに「家と車を置いていってくれれば全然大丈夫です!」と言ってきましたが、やっぱり家に帰ってくるんですよね。
私は自分が居心地よく過ごせることが大事なので、もし周りから「ご主人、浮気してますよ」と言われても、「そっか、じゃあちょっとお礼言わなきゃね」くらいに受け止めると思います。
——横田さん自身、病気を発症してから変化したことはありますか?
横田 手術をした後の方が、圧倒的に人生が楽しいですね。もちろんショッキングな出来事でしたが、今はやりたいことを見つけて自分から動くようになりました。
マラソンに参加したり、SNSで発信したり、視野もグッと広がって、以前と比べて自分の環境が大きく変わったと実感があります。
昔は「自分さえ良ければいい」と思っていたかもしれませんが、それだと人生は良くならないんです。今、自分がこうして生きていることも、いろいろな奇跡が重なって助けてもらえているからです。
私が救急病院に行ったとき、たまたま電撃性紫斑病を知っている先生がいたからすぐに対応してもらえました。今は周りに感謝しながら、自分にできることを伝えていきたいです。
撮影=細田忠/文藝春秋
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