ゴスロリファッションを身に纏い、SNSでロリータファッションやイラストを発信している、新潟在住のISEYAさん。2021年からは中国のロリータブランドのデザイナーとしても活躍している。
高校時代は体重が90キロあったというISEYAさんだが、ロリータと出会い、内面も外見も変わったそう。“陰キャ”で、ファッションに全く興味のなかった学生時代に、いったい何があったのか。詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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ロリータとの出会いはライブ会場
――ロリータファッションにハマったきっかけは何だったんですか。
ISEYA ロリータとの出会いはヴィジュアル系バンドのライブでした。高校生の時に初めてライブに行ったら、周りのお客さんがいわゆる“ゴスロリ”を着ていたんです。
そのライブでは黒服というドレスコードがあったので、私も黒いTシャツに黒いパンツで行ったんですけど、みんなと全然違うんですよね。どこに売ってるんだろうと思うくらい、気合いの入った服ばかりで、私だけが浮いていました。
――それからご自身も着てみようと。
ISEYA そうですね。自分だけが違う恥ずかしさもあったし、自分も同じ世界観に浸れた方が絶対楽しいだろうと思って。
“ゴスロリ”とは?
――ちなみにISEYAさんが出会った“ゴスロリ”というのはどんなファッションなんですか。
ISEYA ゴスロリは「ゴシックアンドロリータ」の略で、黒や濃い色を基調とし、レースやフリル、リボンなどを多用したファッションです。退廃といったゴシックの美学も反映しています。
――白やピンクなどを基調としたロリータファッションとはまた違うんですね。
ISEYA ロリータファッションと言ってもかなり細分化されていて、大きくは「ゴスロリ」と「甘ロリ」に分類されます。
甘ロリはパステルカラーなどを基調とした、甘い雰囲気のファッションです。甘ロリの中にも「黒ロリ」と言って、黒を基調とした甘めのファッションもあるので、一概に色だけでは括れないんですが。
その他にも王子様の格好をする皇子系ロリータとか、和服をモチーフにする和ロリ(和服系ロリータ)とか。あと、お嬢様が着ているようなクラロリ(クラシックロリータ)もあります。


