ブスであることを自覚して静かに生きようと…
——お母さんに相談したりは。簡単に言えないものですが。
レイラ お母さんには言わなかったんですけど、知ってはいたらしくて。たぶん妹が勘づいて、お母さんに「(お姉ちゃんは)こういうふうに悪口を言われてるんだよ」って言ったんだと思います。で、大人になってから「あのとき気づいてたけど、私はあえてなにもしなかったの」的なことは言われましたね。「自分で対処してほしくて」みたいな。
——不登校にはならなかったのですか。
レイラ それはなかったです。バレー部に入ったんですけど、部活の女の子たちとは仲良くて。クラスの男子からは陰でヒソヒソ言われてたけど、部活の友達との関係はよかったので。
でも、男子からさんざん「ブス、ブス」って言われてたから、自分がブスであることを自覚して静かに生きようって感じになりましたね。
——学生時代に言われた嫌な言葉で、いまでも覚えているものはありますか。
レイラ 「ニンニク鼻」って言われたのが、頭から離れないですね。いまはむくみが取れて、鼻を褒められるようになったんですけど、当時はコンプレックスでした。
——そのころの写真が、Xでバズったものですよね。
レイラ そうです。「自分は外に出てはいけない」「自分がブスっていうことを自覚しなきゃいけない」と思っていた時期の写真がアレです。
憧れの女子と仲良くなりたくて自分磨き
——垢抜けようと決意したのは、いつごろだったのですか。
レイラ 高校に入ってからですね。入学したころはちょっと卑屈になっていて、自分から誰かに話しかけたら迷惑だし、ブスだから目立たないようにしようと思っていたんですけど、クラスメートにまたまた憧れてしまう女の子がいて。その子はキラキラしたグループにいたんですけど、同じグループに入りたいと思って自分磨きを始めました。
——憧れの女の子は、どんな子だったんですか。
レイラ 派手な子が集まる一軍にいて、シンプルに顔がかわいくて、声も大きくてハキハキした子でした。

