YouTubeは“五十の手習い”「村田らむのリアル現場主義!!」
――YouTubeチャンネル「村田らむのリアル現場主義!!」で、らむさんはYouTuberとしてもすっかりお馴染みです。
らむ ずっとライターだったので、YouTubeは「五十の手習い」。しかしなぜかYouTuberって目の敵にされがちなんです。コラボとかで呼ばれて行くと本当にみなさん、真面目なかたばっかりですよ。
――YouTubeチャンネルを始めたきっかけというのはあるんですか?
らむ まあ、スタートは「やろう」と誘われたからっていうのもあるんですけど、何はともあれ雑誌が減ってる。媒体ありきでやってこられたのはすごく幸運だったけど、今後同じようにやっていけるかはわからないと考えたとき「自分主導で仕事をやる」方が、多分堅いなと思って。
――それがYouTubeだったんですね。最近ではお1人で運営を。
らむ はい。今までは体験談を細切れに話してきたわけですけど、30年分のネタをどんどん吐き出してるわけなので、当然ネタ切れになってくる。じゃあ、そこからどうするか。時事ネタを拾って語るのはYouTuberとしてはアリだけど、全然チャンネルタイトルの「リアル現場主義」じゃないじゃん、と思って。だったら、自分で現場を動画で見せつつやりたいなあ、と1人でテクテク歩くようになった。自分で機材も買って、編集もしてみたら「意外とやれるもんだなあ」って。
――流す音楽もAIで作ってますよね。
らむ もともとがガジェット好きだったので楽しくやってます。今使ってる動画編集アプリも、全くゼロから始めて100%、ChatGPTで覚えました。結構お金かけて導入して、マイクも高いの買ったんで、回収するまではYouTubeを頑張らないと。でも意外と食えそうって手応えも感じてます、今のところ。
現場まで「道のりを見せる」動画のこだわり
――最近、海外取材もされてましたよね。
らむ 海外は韓国が多いです。 韓国のダークスポット好きで、行きすぎて韓国語が喋れるようになったっていう日野健志郎さんというライターがいるんですが、この人と一緒に韓国行くことが多いです。
――旧統一教会の宮殿に行く回ではタクシーに乗ってましたけど、国内なんかの動画では長距離を歩きますよね。動画を早回しにして。
らむ 僕が車を運転しないっていうのもあるんですけど、歩くのは、現場までの道程を見せる方が面白いと思うから。「ここが事故物件です」っていきなり見せて、その前でダラダラ10分しゃべるより「駅からこの道順で行くと、ここにあるんですよ」って、ルートとか周辺を見たら、いろんなことが感覚的にわかるじゃないですか。
例えば、座間の殺害事件の現場でも、建物だけ見るとただのアパートなんですけど「近くに自衛隊の施設があって、こっちは米軍基地で」みたいなのを見ると、現場から見えてくるものがあると思うんです。
