「数日で月20万円を稼ぐことができたら…」“自称無職”の生活スタイルとは?

――今は東京に戻りたいとは思いませんか?

朝比菜 まったくないですね。仕事で行っても「一刻も早く帰りたい」と思います。行っても2日ぐらいで、3日目ともなると自然に触れられないのでストレスが溜まります。沖縄にある海も山もないし、満員電車での移動も耐えられないので。たまに行けば刺激があるのかもしれませんけど、都会で生活しようとは思わないですね。

――自称「ほぼ無職」でもありますが、この先も変わらず?

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朝比菜 そうですね。肩書きはあくまでも名乗っているだけですし、例えば数日で月20万円を稼ぐことができたら、他の日は無理に稼がずに自分の好きなことをします。

 SNSの運用代行は続けているけど、動画制作などの実作業は外注したり、ノウハウを提供する方向にシフトしたりして、自分の時間を上手く作っていきたいです。

 軸にある「私の言葉と生き方で、多くの人に元気や勇気を与えたい」という思いを持ちながら、何でも自分の好きなことをやっていきます。

相方のほのかさん(右)と立ち上げたYouTubeチャンネルでの発信にも力を入れていくという(写真=本人提供)

明日死ぬつもりで生きて、明日も好きなことに挑戦していく

――自分の軸を持っているのが、朝比菜さんの強さかもしれませんね。

朝比菜 軸にある思いは、中学時代に初めて教員になりたいと思ってからずっと変わっていません。ただ、途中まではその大切さが分かっていなかったんです。大手事務所で演技を学んでいた当時も分かっているようで分かっていなかったし、振り返ると、演技は軸に合っていなかったんだと思います。

――地に足がついたような生き方を伺って、励まされました。

朝比菜 ありがたいです。多くの人は「~になりたい」とか「~がやりたい」とか、色々な願いがあると思うんです。でも、軸がブレると「本当にやりたいことはなんだっけ?」と迷ってしまう気がします。

 人生は一度きりだし、人はいつ死ぬかわからない。だから私は「明日死ぬつもりで生きて、明日も好きなことに挑戦していくこと」を大事にしているんです。

 以前は「夢なんて叶わない」とずっと思い込んでいて、憧れていたテレビで活躍する人たちを見ても「恵まれた世界に生まれた人たちだし、私とは違う」と卑屈になっていたんですけど、そんな私でも夢を叶えられました。

紆余曲折を経て、自分らしい生き方にたどり着いた(写真=本人提供)

 何度も挫折してきたけど、挫折はマイナスなことじゃなくて、夢を叶えるために自分の人生に必要なことでした。だから何かに挑戦したいけど悩んでいる人は、ぜひ挑戦してほしいと思います。

 次の私の夢は沖縄の魅力を広めることで、そのために三線で弾き語りをしているんですけど、今後結婚して子どもができて、いつかおばあちゃんになっても“おばあちゃんインフルエンサー”として活動を続けたいです(笑)。

 いつか古民家で三線教室を開いたりしてみたいですし、とにかく死ぬまでにやりたいこと全部やります。「私の言葉と生き方で、多くの人に元気や勇気を与えたい」という軸は変えずに、これからも生きていきたいです。

写真提供=朝比菜りおなさん

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