「氷撃冷感-10℃」という商品名もダテじゃない
「昨今の過酷な暑さのせいで、通常のネーミングではお客様の心を掴むことはできなくなってきました。そこで今までにない“冷たさ”を直感的に伝えるために、第三者機関による試験で確認された最大マイナス10℃という冷却性能をそのまま商品名にすることにしたんです」
「-10℃」は、汗や水分と反応した際に、生地表面の温度が下がる気化冷却の効果を数値で示したもの。あくまで試験環境下での最大値ではあるものの、科学的な裏付けがあるのは安心だ。
何より、「汗をかくほどに涼しくなる」と聞けば、仕事に取り組む気にもなる。
おまけに吸水速乾やUVカット、抗菌・消臭加工といった高級スポーツウェアばりの機能も搭載されている。
「ボディ自体に吸水速乾性のあるポリエステルを使用しています。UVカットや抗菌・消臭加工は特殊なコーティングや繊維処理技術を用いて、生地の表面や繊維に均一に施しています。こうすることで、生地の通気性や柔らかさを損なうことなく、快適な着心地を持続できます」
現場での着用が想定されたTシャツだけあって作りも丈夫。
「強度を高める特別な加工は施していませんが、素材、縫製ともに、屋外での作業やスポーツに十分対応できる耐久性を意識しています。長期間の着用や洗濯による機能の低下も自信があります」
デザインはシンプルで、ロゴも見当たらない。
「近年、シンプルな作業着を好むユーザーが増加している傾向を踏まえ、ブランドロゴなど装飾性を抑えたデザインが主流になりつつあります」
両肩と背中にあしらわれたラインは、夜間の安全を確保するリフレクターの役割を果たす。

