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2018年1月20日、母を殺害
18日、助産師学校を受験するも不合格となったのぞみは母から厳しい叱責を受け、いよいよ殺害を決意。看護職員の就職手続きの期限が迫っていたことも、気持ちを後押しした。
そして、1月20日午前2時18分ごろ、スマホゲームのやり過ぎで疲れたという母にせがまれ体をマッサージしているうち寝入ったため、事前に作成し隠匿していた包丁を加工した凶器で首を複数回刺し殺害する。犯行後の3時24分、ツイッターに「モンスターを倒した。これで一安心だ」と投稿した翌日、ホームセンターで鋸や鉈を購入し、しのぶさんの遺体を浴室に運び数日をかけて解体。体幹部を自宅近隣の河川敷へ、頭頸部と四肢は焼却ゴミとして処分した。
ちなみに、のぞみは解体から死体遺棄の間に母親のスマホに届いた親類などからのLINEメッセージに、本人になりすまし返信している。
2020年1月から大津地裁で始まった裁判で、のぞみ被告は警察での取り調べ時と同じく、母の死体損壊・遺棄は認めたものの殺害だけは頑なに否認した。また、被告弁護人は、被告には自閉症スペトクラム障害と、パーソナリティの偏りがあるため責任能力がないことを主張する。対して、検察は死体処理の際にポリ袋を用意するなど犯行は計画的で、被告が残した日記に母が自ら命を断つことを望む記述があることなどから責任能力はあるとして懲役20年を求刑。同年3月3日、地裁は懲役15年を宣告し、判決言い渡しの際、裁判長は次のように述べた。
