三歳のときに見た幻のお城

三津田:さっき小池さんが、子どものころから心霊現象を調べ始めたって言いましたけど、今回『日本の幽霊事件』も含めて読み返してびっくりしたのは、思っていた以上にご自身の体験が多いことです。そんなイメージ、当時はありませんでした。小池さん、最初の心霊体験って覚えていますか?

小池壮彦さん

小池:一番最初はまだ3歳ぐらいの時です。当時、自分の家族の家が建つ予定の場所が空き地になってて、鉄条網が張り巡らせてあったんですけど、私にはもうすでに家が建ってるのが見えたんですよ。それで中に入ろうとして鉄条網に突っ込んで怪我をした。それが最初ですね。

三津田:そのとき見た家は、実際に建った家と一緒でしたか?

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小池:いや、違いました。私にはお城みたいな家が建っているのが見えていたんです。その後、家族でその家に住んでましたけど、かなり年数が経って老朽化したので、壊しちゃった。壊した後、また空き地になって鉄条網が張ってあって、それ見た時に私びっくりしました。3歳の時の記憶とまったく同じ姿に戻っていて、人間の一生ってそんなもので最後に更地に戻るのかなと思いました。

三津田:そのお城は、いまだになにか分からないわけですね?

小池:わかんないですけど、後に雑誌の企画で退行催眠をやった時に、それと似たようなのが出てきたことがありました。だからきっと、私の深層心理的になにかあるのかもしれない。その時の施術者の人に、「それ日本というよりヨーロッパかなんかのお城じゃないの」って言われて、その時は話を合わせましたけど、なんなのかというのはわかんないです

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