鉄板の“ノスタルジー戦略”

 前述のように『カービィのエアライド』は2003年に発売されている。このゲームをリアルタイムで遊んだ小学生くらいの子供も、2025年には30歳前後のいい大人になっている頃合いだ。

「星のカービィ」自体も2025年で33周年を迎えている。かなりの長寿シリーズといえるだろう。(画像はカービィのエアライダー Direct 2025.8.19 - YouTubeより)

 社会人になってお金に余裕が出てきたであろう大人を狙うノスタルジー戦略は、エンタメ業界では鉄板である。ゲーム業界でもリメイクが人気だし、ホビーなどでもよく見かけるだろう。

 ほかのNintendo Switch向けの新作でも同様のことが起こっている。2026年発売予定の『トモダチコレクション わくわく生活』は13年ぶりとなるシリーズ最新作なのだが、過去作をニンテンドーDS・3DSで遊んでいたユーザーが「懐かしい」と口にしている。そのくらい前の作品も、すでにノスタルジーの範疇に入っているわけだ。

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 ゲーム業界も日々積み重ねがあり、ユーザーにもいろいろな思い出や文脈が折り重なっている。ただ新作ゲームの情報が公開されて盛り上がっているのではなく、そこには複雑な背景があるのだ。

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