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知床を訪問する外国人観光客の急増ぶり、およびマナーの問題を見る限り、いずれ知床で今回のような事件が発生しても不思議ではない状況が続いていたとは言えるだろう。
これ以上、ヒグマの襲撃によって命を落とす方を生まないために。また、ヒグマと人間が共生する、世界でもまれな知床国立公園の貴重な環境を守るためにも、日本人観光客だけでなく、外国人観光客への周知の徹底や、新たなルール作りがより一層必要になってくるのは間違いないだろう。
ネットで高まる外国人観光客への不信感を払拭するためにも、現場の努力任せにするのではなく、政府や行政機関が率先して対応策を練ることがいま必要ではないだろうか。
中野 タツヤ(なかの・たつや)
ライター、作家
1977年富山県生まれ。東京大学卒。新聞社系出版社などを経て独立。Web編集者としてヒグマ関連記事を多数手掛ける。
ライター、作家
1977年富山県生まれ。東京大学卒。新聞社系出版社などを経て独立。Web編集者としてヒグマ関連記事を多数手掛ける。
