秘書給与詐取の捜査対象者を取り違えるという前代未聞の「人違い誤報」に揺れる読売新聞。同社では2016年から、社会部出身の山口寿一氏(68)がグループ本社社長を務める。
「法務部長時代に辣腕を発揮し、昨年12月に亡くなった渡辺恒雄氏に高く評価された。現在は渡辺氏の遺志を継ぐ形で、読売の経営の多角化を進めています」(読売関係者)
そんな“ナベツネの後継者”山口氏が、社外で火種を抱えているという。
相撲協会のおカネで高価な誕生日プレゼント
「山口社長は2016年から、日本相撲協会の外部理事も務めている。八角理事長(元横綱北勝海)の新体制発足に伴う人事でした。八角理事長は、読売法務部長経験者として裁判関係に強い山口氏に、相撲協会が抱える裁判についての相談に乗ってもらうなど、山口氏に頭が上がらない。そのためか、相撲協会のおカネで、毎年3月4日の山口氏の誕生日にあわせ、高価なプレゼントを贈っているのです」(相撲協会関係者)
今回、「週刊文春」はプレゼントの領収書や経理資料などを入手。ある高級品が贈答された際の資料には、こんなメモ書きが残されていた。
「経理女子の先生の印象は、『ネイビーブルーの夜空に星がキラキラ』で共通していました」
前出の相撲協会関係者が語る。
「日本相撲協会は公益財団法人です。公益認定法第5条第4号は、特定の個人に対する利益供与を禁止しています。外部理事として協会のガバナンスを厳しくチェックするべき立場であるはずの山口氏が、自ら法に反する疑いのある行為によって恩恵を受けているのです」

