※:東京都の保護上重要な野生生物種(東京都レッドリスト2020年版)において、南多摩地域で絶滅危惧2類(VU)、西多摩地域で準絶滅危惧(NT)として評価。
「絶滅危惧2類(VU)」とは、「現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来『絶滅危惧1類』のランクに移行することが確実と考えられるもの」。
「準絶滅危惧(NT)」とは、「現時点での絶滅危惧度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』として上位ランクに移行する要素を有するもの」。

昨年度は211件のツキノワグマ目撃情報

環境省の資料によれば、東京都内では平成20年(2008年)に1件、平成22年(2010年)に1件、平成26年(2014年)に1件、平成29年(2017年)に1件、令和元年(2019年)に2件、令和4年(2022年)に2件、今年1件(冒頭でご紹介した奥多摩での事故)と、ここ18年間で累計9件のクマによる事故が起きている。死亡事故は発生していない。

ちなみに、日本各地でクマ出没件数が増加傾向にあるとされるが、東京都内でもクマ目撃件数は増えている。

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東京都の資料によれば、2024年度には211件のツキノワグマの目撃情報があったとされている。

2025年の目撃件数は、読売新聞の報道によると、奥多摩町だけで7月の時点で約70件に達しているという。2024年には年間約130件だったことを考えると、少なくとも例年並みか、ややハイペースでクマの出没が続いていると考えられる。

「TOKYOくまっぷ」を見れば一目瞭然

東京都は都内のクマ目撃等情報を地図上にマッピングした「TOKYOくまっぷ」を公開している。

青い丸印は「3か月以前」、黄色の丸印は「3か月以内」、赤い丸印は「1か月以内」をあらわしているが、クマ目撃等情報は多摩地域全体に広く分布していることが分かる。

特に日の出町周辺において、「1か月以内」を示す赤い丸印が多く見られる。