「基本的に1つは……」

「基本的に1つは腹持ちがいいマヨネーズ系を選びます。ずっとおにぎり2個しか食べていなかったので、その中でどうおなかを満たすかが重要で……」

必ず1つはマヨネーズ系にするマイルールを設けている 筆者撮影

 確かにマヨネーズ系はカロリーが多めで、舌に濃厚な満足感も残る。

「実際に重さを測ったわけじゃないですけど、なんか海老マヨとツナマヨって持った感じが“分厚い”気がするんです。具がいっぱい入っている感じというか、持った瞬間に『全然違う』と」

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 新発売の商品に手を伸ばすのが楽しみとも話す。

「新しいものが好きなので。定番をローテーションする中でも変化を求めていて、とりあえず『新発売』とかのシールが貼られていたら買います」

「おにぎりシール」を集めたノートは8冊に

 2017年ごろからは商品に貼られているラベルシール、いうならば「おにぎりシール」を集め出した。

「『タモリ倶楽部』の空耳アワーに出演していた安齋肇さんがシール収集をしているのを見て興味を持ちました」

 そのコレクションが積もり積もって、おにぎりシールの歴史的な変遷にもくわしい。

ツナマヨネーズのおにぎりシールの変遷。意外とよくデザインが変わっている 高下さん提供

おにぎりのラベルは、頻繁に変わっているんです。デザインも値段も変わりますし、ガラッと変わることもあれば、微妙にマイナーチェンジするものもありますよ」

 おにぎりシールを集めたノートは8冊にも達した。最近ではシール以外にラベルもコレクションし、その数は4000枚ほどで前人未踏の道を独走している。

ラベルのシールを集め続け、保存したノートは8冊にも達している 高下さんのXより

おにぎり生活で「貯金数百円」から卒業

「おにぎりだけだと口の中の水分もなくなるし、栄養バランスも考えて」と、おにぎりには1つ10円強のインスタントみそ汁も付ける。お金も時間も節約できるランチだ。

「酒飲みなのでシジミのみそ汁を選んでいます。前日飲みすぎてもリカバリーできますから」

栄養バランスと肝臓へのいたわりのため、みそ汁は欠かせない 高下さん提供

 おにぎりを選ぶ理由に「節約」を挙げていたのも、高下さんが「酒飲み」だったことにある。かつてはそれなりの価格の飲み屋で毎日数千円使い、「貯金数百円」のレベルだった。

「当時はたばこも吸っていたので、お金がありませんでした。今では禁煙して安い立ち飲み屋だけにし、おにぎりで節約してわずかながら貯金ができるようになっています」

 それにしても、10年もずっとセブン‐イレブンのおにぎりを食べ続けて飽きないのか。

「飽きないですね、毎日違う具を食べているので」

 あっさりと豪語する高下さん。ちなみに、2022年の健康診断で「おかずを加えたほうがいい」と栄養士に指摘され、同じセブン‐イレブンの「カップデリ」の総菜を付けるようになった。