「ここにいても人生は変わらない」夜行バスで名古屋に移住

――中学卒業後はどういう生活をしていたんですか。

てんてん 高校に落ちたので、フリーターになりました。ただ、地元の広島にいても人生が変わらないことに気づいて。20歳の時にどこか違う場所に行こうと思い立ったんです。突発的に名古屋行きの夜行バスを予約して、旅行バッグひとつと2万円だけ持って広島を出ました。

――すごい行動力ですね。なぜ名古屋だったんですか。

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てんてん 知らない場所に行きたかったんです。広島から出る人って基本的に大阪や福岡、たまに東京に行くって感じで。考えてみたら名古屋に移った人がいないと気づいて、衝動的に実家を出ました。

©︎山元茂樹/文藝春秋

――名古屋に着いてからどうしたんですか。

てんてん どうしたらいいのかわからなかったので、とりあえずパチンコを打ちに行きました。

――勝ちましたか。

てんてん 減りも増えもしなかったです(笑)。2万円だけが手元に残りました。

 でも、2万円なんて1日か2日でなくなるじゃないですか。仕事を探すしかないですよね。当時はガラケーしか持っていなかったので、漫画喫茶に入って、インターネットで求人を検索しました。

 体験入店できるキャバクラを見つけたので、連絡を取って、働かせてもらえることになったんです。そのキャバクラには寮もあって。住む家の心配もなくなりました。

――キャバクラはタトゥーを入れていても大丈夫だったんですか。

てんてん 席につく時は隠すように言われていましたけど、ゆるい店舗だったので入店しました。ここから2年ほど名古屋で働いたんですけど、恋人ともめて大阪に引っ越しをします。大阪ではキャバクラではなく風俗店に勤めて。タトゥーではなく整形にハマっていきました。

©︎山元茂樹/文藝春秋
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