「140キロまで行くと、もう戻れなくなる」と聞かされて

――2010年に体重が100キロ台に乗っていますが、体重が3桁になる心境って。

彦摩呂 「100キロ超えるのは才能だ」って言われているので、うれしかった覚えがありますね。「ついに超えた~!」みたいな。

 でも、そのあたりから「彦摩呂」が太ることの総称として、マスコミやSNSとかで使われるようになったんですよ。ニュースで「マライア・キャリーが彦摩呂化!」みたいな見出しが出たり。

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――2010年に100キロを超えて、2019年には135キロに到達。

彦摩呂 そこがピークですね。石ちゃんとか松村(邦洋)くんに言われたんです。「135キロの壁がある」って。135キロになったときに、このまま振り切るか、戻るか。そこにみんなの手形が見えるような思いがして。それで痩せようと思って。

 

――135キロの壁の向こうに危険なものを感じた?

彦摩呂 「140キロまで行くと、もう戻れなくなる」と石ちゃんたちから聞かされて、下げようと思いました。膝も痛くなってきたし。

 炭水化物がすごく好きなので、ちょっと減らして。糖質制限すると勢いでスーッと落ちるんですけど、過度に制限をするとリバウンドするので、ちょっと少な目にする。

 「すこし物足らんな」というときは野菜を食べたり。顆粒の漢方を服用したり。夜中寝る前に食べないようにするとか。それと、たんぱく質はちゃんと摂る。で、焼き鳥とかはタレじゃなくて塩にするとか。細かいことの積み重ねをしていったんですよ。

――お菓子とか食べますか?

彦摩呂 ほとんど食べないです。疲れたらすこしだけ甘いもの食べたり、おせんべい1枚食べたりはしますけどね。

番組で「余命4年」を宣告されたけど「15年以上生きてる」

――15年前にテレビ番組で「余命4年」を宣告されたそうですが。

彦摩呂 『史上最強の人間ドック ザ・快傑ドクター』(TBS・2005年~2008年)で診断されましたね。でも、15年以上生きてる(笑)。

 さっきも話したけど、血液検査も問題ないし、肝臓のまわりに脂肪があるけど元気だし。いまのところは大丈夫そうです。

――「痩せろ、痩せろ」と言われてイラッとすることは。

彦摩呂 意外にも、言われてイラッとくるのは母親。「あんた、痩せや」「痩せようと思ってるけど、どんどんどんどん食べ物の仕事が来るからしゃあないねん。元気やから大丈夫や」「そんなん言うてるけど、あんたもうええ年したら落ちひんようになるで」とか、80過ぎてもガンガン言うてくるから「うるさいな、もう」って。まあ、それだけ心配してくれてるんだろうけど。

――お兄さんも体は大きいですか?

彦摩呂 ものすごい筋肉質なんですよ。建築関係で現場監督をやってるから。僕とは真逆。