『六本木~GIROPPON~』歌詞の秘話

――『六本木~GIROPPON~』の歌詞は、15歳の時に好きだった女性と30歳で再会して結婚したというストーリーだとされていますが、それが今の奥様でしょうか。

鼠先輩 Wikipediaに書いてあるのは、嘘なんですよ。

――え、どこら辺がですか。

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鼠先輩 2つの話が混ざってます。僕は小2から高1までずっと好きだった同級生の女の子がいて、中学にあがる時に彼女が東京へ引っ越すことになったんです。それで、引っ越し前に「20歳になる年の8月1日12時に東京タワーの下で会おうよ」と言ったの。

――ドラマのようですね。

鼠先輩 でも俺は20歳の時には妻と大阪にいたから、「約束したから行ってくる」と妻にことわって、東京タワーへ向かったんだよね。同級生は仕事だったとかで2時間ぐらい遅れて来て。居酒屋行ったのかな。

――2時間、来るのを信じて待ってたんですね。

鼠先輩 携帯も何もない時代だから、待つしかない。暑かったなあ。でも来たら嬉しいな、ぐらいだよ。来なかったら来ないで、その辺で飲んで帰ろうかなとか、レコード買って帰ろうかなとか考えてたかな。人生一回きりだから、「やればよかった」と後悔したくないのと、基本的に、他人に期待して生きていないのかもしれないね。

©石川啓次/文藝春秋

INFORMATION

鼠先輩が送る楽しいハッピーソング
11月5日 新曲「Tick Tock」デジタルリリース
次の記事に続く 「モデルの卵がいるよ」とホテルのVIPルームに誘われて…17年前「ぽぽぽ」で当ててブレイクした鼠先輩(52)が語る“芸能界の今と昔”

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